44.本当は、 ページ45
Aside
個性強化の訓練が始まった。各地点でそれぞれが個性を使い続け、キャパオーバーと呼ばれるモノまでの時間を伸ばしている。
緑谷｢あの、ここって呪霊居ないんですか？｣
貴方｢居ないよ。事前調査で調べていたし、既に祓ってる。｣
緑谷｢あ、そうなんですね…｣
貴方｢…君たちが心配する必要は無い。私が居るからな｣
護衛はあくまで今年1年だけだ。来年もお願いします、なんて言われても答えは"No"だ。
今年はモラトリアム期間中で任務がいつもより少ない。だから来れているのだ。
だから今だけ、呪霊に殺される心配はしなくていい。まぁ私が近くにいる時のみだが。
相澤｢…お前、来年はしないのか？｣
貴方｢そうですね。心配しなくても大丈夫ですよ、結界の張り直しも順調ですし。｣
相澤｢たまには連絡しろよ｣
貴方｢気が早いですよ。まだ半年は居るんですから｣
相澤｢……それもそうか｣
ま、その保証は無いけど。
ふとした時、私はもう死んでるかもしれない。私も悟くんも特級だ。任務内容は凄く重いし、本当に死にかけたこともある。…まぁアレのおかげで反転術式出来るようになったし結果オーライか？
貴方｢……ダメだな、情緒が安定しない。｣
宿儺に言われた。"感情のブレが気になる"と。
確かにそれは自覚していた。元々私は一般家庭の出だ。最初はヒーローを志していた。……10歳の頃に断念せざるを得なかったが。
個性診断は『無個性』だった。でも、鉄製のモノは磁石にくっ付くように飛んできていた。何かの間違いだろう、と個性は【磁石】で登録されていた。
それから数年後。呪霊の話を親にしたら捨てられた。それだけだ。
その時はなんで捨てられたのか分からなかった。個性もあるし、なんで。そう思っていた。暗い山奥に私は取り残された。その時、いつも見えていたモノと目が合った。
────死ぬ。
恐怖心は無かった。ただ、辛いのからさよならできる。そう思った。
目を瞑って大人しく痛みを待ったけど、それは来なかった。目を開けると、男の人。
夏油｢大丈夫かい？お家はどこかな？送るよ｣
貴方｢…捨てられた、の…殺して｣
数日後、引き取られて呪霊や術式について教えてもらった。ヒーローの道も提案されたが、私は呪術師を選んだ。
だって私は、コッチにいるべき人間だから。思考も何もかも真逆のものに変えた。というより、悟くん達といることによって少しずつ変わった。
それでも…心の奥底では、ヒーローになりたいと思っている。
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ハク(プロフ) - 天霧さん» ありがとうございます！更新頑張ります…！ (2021年5月7日 16時) (
レス) id: dc85f2d154 (このIDを非表示/違反報告)
天霧(プロフ) - 更新お疲れ様です。とても良かったです!!次の更新待ってます (2021年5月6日 21時) (レス) id: 8490818b21 (このIDを非表示/違反報告)
ハク(プロフ) - バニラさん» 初めまして！ありがとうございます、嬉しいです…！！頑張ります！o( ^_^ )o (2021年4月22日 6時) (レス) id: dc85f2d154 (このIDを非表示/違反報告)
バニラ(プロフ) - 初めまして！いつも楽しく読ませて頂いてます！面白くて面白くて‥！大好きです！こうしんたのしみにしてます！ (2021年4月21日 21時) (レス) id: 077e9ee44f (このIDを非表示/違反報告)
ハク(プロフ) - 紫月さん» お返事遅くなり申し訳ありません…。コメントありがとうございます。大好き、と言ってもらえて嬉しいです！これからも頑張ります(*´ω｀*) (2021年4月20日 21時) (レス) id: dc85f2d154 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハク | 作成日時：2021年4月3日 8時
