似ても似つかない坂田の姉【歌/い手】【あほの坂田】 (ページ15)

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うっすら、誰かに背負われているような感覚＿

『ふふっ安心したんだね…良かった』

聞き覚えのある声

さ「…姉ちゃん」

『優？起きたの？』

その声は、優しくて、自然と笑顔になる

当たりはまだ明るい

さ「今、何時？」

『16時だよ』

明るいと思っていたけど空にはほんの少しだけオレンジがかっている

さ「そっか…自分で歩けるよ」

『そう？』

さ「うん」

そう返事して降りる

さ「ん〜っ！よく寝た〜」

『なんかあったら言ってね…出ないとおねぇちゃんが心配するゾ？ww』

さ「はぁいww」

周りには人っ子一人いない…少しずつ伸びていく影

そこに、ふと、もう一つの影が見えた

「さかたん…そいつ…誰？」

さ「お前こそ…誰や」

「私？私はデュランタだよ？分かるでしょ？」

その言葉を聞いた途端体が硬直する

さ「デュ、デュランタって…ぁ」

『優？もしかして…』

デュランタと名乗る女の右手には＿＿

ナイフが見えた

「言ったよね？」

『…誰？あんた』

姉ちゃんの声は明らかに怒っていた

「私はデュランタよ」

『その名前じゃなくて、本名言えって言ってんの』

「あなたにいう必要は無いわ」

『お前がうちの弟泣かしたんか？』

イラついたのか口が悪くなってるし、舌打ちもしてる

「それが遺言かしら？」

そう言って姉ちゃんに向かって走り出すデュランタ

さ「姉ちゃん!!」

『ｯﾁ…人の話を…』

「ﾀﾋね！」

『聞けって言うとるやないかっ！』

姉ちゃんが叫んだ途端デュランタの手からナイフが落ちて、デュランタが投げ飛ばされていた

『そやさかい、嫌やったんや...女を投げるのは…』

「ふっふざけないでよ！私のさかたんなのに！」

いや、誰がおまえのやねん

『あ゛ぁ？優はテメェのちゃうわ！優は物や無い!!』

そう言って姉ちゃんはデュランタの元へ向かう

まさか…殴る気!?

さ「姉ちゃん!?殴るのはアカン！」

『ええか！？優は優!!そんなに自分を見て欲しいんなら努力をせい！努力を!!んな、恐怖でしか自分を見てもらうなんて自分、みっともないで!!』

「…」

『こんなことすんなや…』

さ「姉ちゃん…｣

姉ちゃんがぶっきらぼうにデュランタを離すとデュランタは泣きながら走り去って行った

『優…言おっか…姉ちゃんの事』

さ「ええの？」

『優だってずっと隠しとうないやろ？ええよ』

その後、僕らはうらさん達を呼んで、キャスを開く用意をした