似ても似つかない坂田の姉【歌/い手】【あほの坂田】 (ページ12)

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人と関わらなくなってからどれくらいたったかな…

このまま死ぬのかな＿

リスカは俺が生きている証、今まで、何でするのかな？死にたいから？と思っていた俺が馬鹿みたいだった

生きていると知りたいから、リスカをする…

そのおかげでタオルは血まみれ

貧血も酷い…

周りが怖くて…何も出来ない…

さ「もう、いやや…」

すると、スマホからの着信音、いつもなら出ないけど、今日は出てみようかな

画面に写っているのは［姉ちゃん］の文字

さ「…はい」

『優!?ちゃんと生きとる!?』

さ「生きてへんかったら、そもそも、電話に出れへんよ…」

焦っている姉ちゃんの声、

『本当にッ良かったッ』

さ「何で泣いとるん？」

『心配してたからじゃボケ！弟が連絡も取れんくて、１ヶ月も消息不明やで！？』

さ「心配かけてごめんなぁ」

乾いた笑が漏れる

さ「ほんとっ情けないわ…」

『優、大丈夫？』

さ「大丈夫やで、少し体調悪かっただけやし」

『ほんとに？ならいいけど…無理はしないこと！何かあったら言ってね！』

そう言って電話は切れた、何か急ぎの用でもあったんかな、そしたら迷惑かけたなぁ…

数分後、(22時)

ピーンポーン

いきなりチャイムがなった

さ「だ、誰や…」

この時間帯に家に来る人なんかいない…ストーカー？

そっとドアに近寄る

聞こえた声は

『優!?居る！？姉ちゃんや!?』

姉ちゃんの声

やっぱり不安で、除き穴を覗いて見る

そこに写っているのは、とても焦った表情の姉ちゃん

さ「ね、姉ちゃん？ど、どうしたん？こんな時間に」

『優!!居るんやね！開けて！』

恐る恐る、ドアを開けてみる

ｶﾞﾁｬ

『優!!』

ドアを開けた途端抱きつかれる

さ「え？姉ちゃん？」

『大丈夫やった？』

さ「べ、別に…大丈夫やで、」

『はい、嘘ついた』

さ「何で？」

『別には何か言いたい時、人の大丈夫は大体大丈夫じゃないし、右斜め上向いてる』

そうやった…姉ちゃん、心理学に興味があってとことん調べてるんやった…

『姉ちゃん、車で来たから、そこで寝て？その後買い物に行こ？』

さ「え、えの？」

『ええよ』

そう言われた瞬間、安心したのか力が抜ける

『車、行こか…姉ちゃんが見守っとるで、安心せい』

さ「…うん」

その後、車に横たわった途端睡魔が襲ってきて俺はそのまま眠った…

『おやすみ…優』

...姉ちゃんに撫でられながら