９＋１の恋愛集 。

Sky blue ページ23

「ねぇ〜この可愛いハンカチ、誰の〜？」


……………私のです………


そんな事が言える訳なくて、いつの間にか私より大きな女の子が持っていたハンカチは、前の教卓の上へ.....


「ねぇ〜ホントにこれ、誰の〜？」


だから、私のですって！！！




裕翔「あ〜.......それ、俺のだ。」


ぜっっったい、違うだろｯ!!!!


あはは、と笑いながら教卓にハンカチを取りに行く、私の隣の席の人.......


クラスの女子から、え〜まじでぇ？それ裕翔の〜?


クラスのアホ男子から、えっ!中島って、そんな趣味あったの!?


等とからかわれても、手にそのハンカチを持って戻って来た中島くん。


裕翔「ねぇ、これAちゃんのだよね？」


『えっ！？何故、私の名前を.........？』


裕翔「だってAちゃん、女子の中で一番ちっちゃいじゃん。で、そんな子が、一番後ろの席で、俺みたいにでかいやつの隣だし〜。あと、席替えした後、ちっちゃい声で、『有岡Aです。これから、よろしくお願いします.......』って、カタカタ震えながら、言ってたから、覚えちゃった。」


くっ………


私⇒152cm


『ふっ震えてなんかｯ！！』


ｼｰﾝ…………


あまり聞かない私の大声と、立ち上がった私の椅子の音…………


クラス中の皆に、聞こえた様。


やっちゃった〜…………


鏡なんか見なくても分かる。


多分、私今、顔めっちゃ真っ赤なんだ。


顔を紅く染めた私を見ながら、ｸｽｸｽ横で笑ってる中島くん。


私は、そんな紅い顔を隠したくて、机に突っ伏した。

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