来世でお会いしましょう

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「あれ？Aは？」



そらるが部屋に戻ると、まふまふが呆然と立ち尽くしていた。
ただじっと自分の手を見つめていた




「…ん…で」



「え？」



だけどすぐに顔を上げてそらるに詰め寄る




「なんで黙ってたんですか！！Aちゃんっ！！あんな傷だらけで！！あんなに怯えて！！Aちゃんは…！！」




まふまふの目には涙が浮かんでいた




「そうだよ、いじめにあってる」




そらるは静かに言った
そんな親友にまふまふは怒鳴った



「なんで助けてあげないんですか！！！そらるさんならできるでしょ！？僕の時だって助けてくれたじゃないですか！！ねえ！！そらるさん！！！」



まふまふも1度、酷いいじめにあっていた
だけどそらるが手を差し伸べて支えてあげたため、今を幸せにすごせてる。


だからこそ、いじめの辛さも苦しみも知っている
よく似ていた。
中学の頃の自分に。




「早く助けないとAちゃんがっ」




「分かってるよ！！！」



静かに聞いていたそらるが怒鳴った
いつも温厚なそらるがここまで声を張り上げるなんてめったにないのに



「そんなの分かってる！！どれだけ妹が苦しんでるかも！！どれだけ辛い思いをしてるのかも！！」




「ならっ……」




「俺だって助けたい！！でも！！Aは、それを望んでいない！！」



どれだけ助けたくても、本人がそれを拒んでいる。
俺らには、どうしようもできない。

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