来世でお会いしましょう

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また校舎裏の猫の所に走る



昨日は雨が降っていたから濡れて風邪引いているかもしれない
毛布と餌を持って私は校舎裏に向かった



.






.




『おまたせ〜………え？』






いつも猫の元気な鳴き声がするはずなのに、物音一つしない。
おかしいな、なんで？
あたりを見渡す
それどころか、猫すらいない。





いるのは、





『……ぁ、』






血塗れの毛の塊だけ。






.







.








急いで駆け寄ると、息はしていた。毛が引き抜かれていたり殴られた跡がある。
傍には猫の血に染まった紙がある
震える手で私は紙を手に取った





＜猫と友達とかマジキモイんだけど〜！＞







『あ…ぁ……』




私のせいだ。
私が、あいつらの反感を買ったから。
私が言う事聞かなかったから。




友達なんて作ろうとしたから。




『ごめん、ね……痛かったね…』






かすかに息のある猫を抱き上げて優しく抱きしめる
じわじわと制服に血が染み付く
涙がぽろぽろと零れる



ごめんね、ごめんね。

私が近づいたからこんな目にあったんだね。
ほんとうにごめんなさい



生きてて、ごめんね。
貴方達をこんな目に合わせて、






『ごめんなさ、い……ぅ、あ…あ』





私はそのまま崩れ落ちた。





もう、消えてしまいたい。





消えれば、私はまた幸せになれる。




頭に浮かぶのは大好きな家族。
もし兄さんの言う通り来世があるのなら、私はまた兄さんの妹がいいな。

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