仲良し姉妹とクズぶりっ子は転生した！【ヒロアカ】 (ページ4)

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四話　ウソ… ページ4

空side

私のただ一人の妹、Aはイジメをされていた
いや、イジメなんて言葉では足りないくらいのことを毎日毎日されていた

家でも学校でも

母と父(あいつら)はAがただただ嫌いなんだ

問題は…私のことを嫌っているアイツ

私が暇でないときやAと一緒にいないときに隠れてしている

痣や血が出ても殴られ蹴られ、水をかけられ物を捨てられ…
いろんなこと、されてた

大人もみんな見て見ぬふり

………いや、見て見ぬふりは私もしていた

昔した一つの約束
私は泣きじゃくり〈もういやだ、もう…死にたい…〉
と言っているAを抱きしめて、

「死なないで。私はAが大好きだよ
生きててよ。約束！」

〈……うん〉

………このときのAがどんな言葉が欲しかったかはわからない
けれど、こんなありふれた子供の約束など、覚えている方がすごいと言える

でも……このときからだろうか

Aが、笑わなくなった

笑わなくなっただけではなく、泣かなくなり、怒らなくなり、悲しまなくなった

まるで空っぽな人形みたいに。ただただ息をしているだけの存在になってしまった
目は確かにこっちを見ているはずなのにどこを見ているのかがわからない

辛いとも悲しいとも言わなくなった
感情が、無くなったみたいに

最近は痛みも感じなくなったのか、熱湯をかけられても
少しも反応しなくなった

私が、約束という呪いをかけてしまった

神様、お願い

Aをどうか、幸せにしてあげてください…

………
「ねぇ、Aは…？まだ帰ってきてない。もう10時だよ」

「ん？あ、そうだそうださっき警察から電話が来てね

アイツ死んだんだって」

「飛び降りだっけ？」

スマホを見ながらどうでもよさそうに言う親

「え…い、いや…何かの、間違いじゃない…？」

そう、あの約束をしたときからAはそんなことする素振りも…
それに…

「あ〜まだ学校に跡残ってんじゃない？見てくれば」

私はそれを聞いた瞬間に家から飛び出していた

「はっはっ……っはぁ……はぁ…」

……うそ、

「ウソウソウソウソウソウソ…A………なんで…！」

私の頭にはアイツの顔だけがあった

絶対にアイツだ。アイツが、Aを……！
許さない…！

「ねぇA。約束、したもんね生きるって
でも破っても仕方ないね。ごめん。少し待っててね？」

アイツを、コロしてやる