及『俺の兄ちゃんについてどう思うか意見を求めたい。』 (ページ20)

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貴「その後の具合はどうですか？都吉瀬さん」

都「んぁ！？なんだって！？」

都吉瀬さんは腰痛を患っている
現在７６歳だが、とても元気なおじいちゃんだ

貴「その後！！腰の具合はどうですか！？」

都「なぁんだってんだ！
そんな大きな声出さんでも聞こえるべ！！！」

あら、理不尽

でもまぁこういう会話にも楽しみがある

都「腰は右が治れば左が痛くなり、左が治れば右が痛くなりの繰り返しだぁ！！」

貴「...ちゃんと安静にしてます？」

都「いんや、ここんとこ、息子が出かけとんに、畑に入り浸っとったべさ」

貴「安静になさってください...
もっと酷くなりますよ！」

都「酷くなったって先生が治してくれるんだろ？」

俺にだって治せないことくらいあります←

貴「善処はしていますが...
腰痛はご自分の気遣い次第で善くなったり、悪化したりしますから。
ちゃんと安静に！！」

都「分かったよ、努力するさ」

貴「努力じゃなく、これは決定ですからね～
じゃあ、また湿布と飲み薬を2週間分出しておきますんで。
以上！」

都「はいはい！
じゃ、失礼しました。」

貴「ハイ、お大事にー」

人の流れは絶えず、診察室に続く

時刻はいつの間にか二時を回っていた

交代の先生が来て、変わってもらい、ご飯を食べながら定時で帰れるよう仕事を進める

なんたって今日は烏養さんと酒の約束してるからな！

昼からは病室の見回り

まぁ仕事に打ち込んでたら時間なんてあっという間に過ぎるもんですしお寿司←

そろそろ見回り行くかぁ

席を立ち、病院内を練り歩く

無茶している人はいないか
他の患者の迷惑になっている人はいないか
患者の不満はどんなところか

1人1人とコミュニケーションを取りながら歩く

一通り歩いて、ボーッとしていると足元に女の子がぶつかった

？「わっ！？」

コテっと尻もちをついて転ける女の子の髪型には見覚えがあった

たしか、烏養さんとこの、オレンジ頭に似てる

貴「ごめんな？大丈夫？」

？「うん！！こっちこそごめんなさい！！」

小さい体をさらに曲げて深く礼をした

貴「君、患者じゃないよね？
誰と来たの？」

夏「ん？夏ねぇ！今日はおばあちゃんのお見舞いにひとりできたの！」

名前は夏らしい

貴「1人で？」

夏「うん！バスで！！
お母さんには内緒なの！！」

貴「そっかー...」

うーむ、これは困ったものだ...