ちっちゃくても恋してますっ！！３

１０７cm ページ11

澤「昨日大変だったらしいな？
田中に聞いたよ」



え、そうなの？




田「まあ大地さんには、一応な」




そういって苦笑いする田中さん


確かに、チームのことだもんね





貴「わ、わたしは…
なんにも出来てないので」





へへ、と笑うと田中さんが「そんな事ない！」と大声で言う




田「喧嘩止めようと頑張ってただろ！」


貴「田中さんのパンチが無いと止まりませんでしたけどね！」


田「久しぶりに俺の鉄拳を奮ったぜー…」


澤「お前、田中！後輩殴ったのか…！」


田「ｱｯ、いや！
愛の…！！愛の鉄拳っすよ！」


貴「わたしも鉄拳すれば良かったかな…」


澤「いい、いい
Aはしなくていいから！」



澤村さんにコツンとものすごく優しく頭を叩かれる



え、ツッコミやさしい、スキ←





その時わたしの携帯のバイブが某メッセージアプリ『Lime』の通知を知らせる





見ると、黒尾鉄朗の表示



貴「てつろーさんだ…」


澤「…黒尾？」




連絡先交換してから時々Lime送りあってるんだけど…



黒尾鉄朗なぁ、このタオルAの?
黒尾鉄朗(写真



え、わたしのタオルだ


あれ、持って帰ってなかったっけ？

有馬Aわたしのです!
黒尾鉄朗じゃ、次の合宿ん時渡すわ



ありがとうございます！とかかれたひよこのスタンプを送ると、『礼は2倍でニャ』とかかれたかわいい黒猫のスタンプが返ってきた



…ちょっと似てる、鉄郎さんに





そう思って笑うと、少し訝しげにこちらを見る澤村さんの目線に気付く



貴「はっ、すみません！！
にやけちゃってキモかったですか？！？！」


澤「えっ、いや！！そういう訳じゃ…！
いや、黒尾とLime交換してるんだな〜と…思っ、て…」


貴「あ、そうなんです！
時々連絡とってて…」


田「気に入られてるなー
お互い下の名前呼びだもんな！」


貴「意地悪なところもあるけど、優しいですよ(笑)」


澤「……てない」


貴「え？」



澤村さんの声が聞き取れないなんて失態すぎる



澤「俺、Aとメッセージ交換してない、から、
不便だな〜と、思って…
色々危なっかしいし、あと、すぐ連絡取れた方がいいし！！」




だからその…と続ける澤村さん

そうなんです。連絡網で電話番号は知ってるんだけどLIMEは知らなかったんです。


え、てかスキ通り越して愛しい




澤「Lime、交換s」

貴「喜んでッッ♡♡」




食い気味に叫んだ←

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