及『俺の兄ちゃんについてどう思うか意見を求めたい。』V

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その後縁下が荷物を持ってきてくれたが、西谷は疲れて眠ってしまっていて、


二人とも心配はしていたが、もう遅いしお前らは部屋に帰って寝ろと言えば大人しく戻って行った


時計の針はもう既に3時半を回っている





貴「じゃあ俺は何かあった時のためにここで寝るんで、烏養さんと先生も明日に備えてもう寝てください」



もし悪化した時にすぐに対処できるように、今日は起きとこうと思ってるけどそれを言ったら烏養さんが交代で見ようとか言いかねないので隠しとこう



烏養さんも先生も、明日も一日中暑い体育館付近にいるんだ


体力を削らせるわけには行かないだろう



俺はクーラーの効いた病院にいるからまあ…大丈夫だし




烏「…わかった。
じゃあ何かあったらすぐ連絡しろよ？」


武「Aくんの冷静で適切な指示のおかげで、事なきを得ました…
ありがとう」




そう言って2人が出ていく




そうだ、今日1日、違和感はあった

もっと早くにその違和感を確かめるなり、どうにか対処していれば西谷もこんなにキツイ思いをしなくても良かったんだ



なんで言ってくれなかったんだ、とか甘えたことをほんの少しでも思っていた自分が本当に高校の時からなんにも変わってねぇな、と我ながら情けない



ここにいる全員、



自分の身体の違和感に気付いていてもバレーを求めてしまうバレー馬鹿の集まりだから



無理するな、と言われてもコイツらにとってはバレーをすること自体無理してないんだからそりゃ言わねぇよな






静かに寝息を立てる西谷を見ながら、眠ろうとする頭を起こして朝を待った

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