及『俺の兄ちゃんについてどう思うか意見を求めたい。』IV

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そして、練習と特訓の日々は過ぎていき、俺は出張のため一足先に東京へ





貴「おはようございまーす！！」



病院にて元気に挨拶すると



鈴森「あ、及川先生、お久しぶりです」




鈴森先生が爽やかに笑う




貴「あれ、院長いらっしゃいません？」


鈴森「あー、院長なら今、この病院から少し行った所にある高校に行ってて…」


貴「へー、高校近いんですねえ」


鈴森「そう。
だから学生さんがこの病院に来ること多いんですよー」


貴「あー、なるほど」




たしかに前も学生多かった気が…しないこともない




釜立「あ！！Aちゃん♡♡」


貴「あー、はは…
おはようございます
釜立さん…」



ずんずんと歩いてくる釡立さんに我ながら固まってるなあと感じる笑顔を向ける



まってまって止まって


俺のパーソナルスペースが…！！




釡立「Aちゃん、今日の夜暇？♡」


貴「…暇じゃないデス」


釡立「明日は！？」


貴「暇じゃな…」


釡立「明後日は！？」


貴「ヒ、暇j((」


釡立「分かった今日の夜飲みましょ！」


貴「全然分かってないぃ…」




釡立さんの目が怖くて逃げた視線の先で
諦めたように笑う鈴森先生は、資料を抱えだした



やばい、このまま放置される



つまり俺の余命宣告…！！





釡立「私オススメのお店があr」

貴「アッ！Ahーっ！！←
そういえば近くにある高校ってー…」




俺のパーソナルスペースを侵害していた釡立さんの横をするりとすり抜けて、


今にも出ていきそうな勢いの鈴森先生の腕を捕まえる




貴「なんて名前なんですか、鈴森先生？」




逃がしてたまるか





鈴森「え、えー…
確か森然高校…だったかな？」


貴「へー！それこっから見えます！？
ちょっと見に行きません？
外に！外に！！！」


釡立「それなら案内を…」


貴「いやいやいやいや！！！
釡立さんはいいんです！鈴森先生とちょっと今日の診察の話もしたいんで！」





行きましょー！と無理やり引っ張って病院を出る







鈴森「あっはは(笑)
すごい無理やり抜けましたね、及川先生w」

貴「笑い事じゃ…」

鈴森「でもホント釡立さんと2人でご飯は行かない方がいいです、ウン。」

貴「…気を付けます」




2人で顔を見合わせて頷く



鈴森「あ、でも、ホントに森然高校見えるんですよ、ほら」



指を指した方を見ると、立派な校舎が見えた




貴「…あ、ホントだー








って、え？森然高校…？」

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