忍者のくノ一その3 (ページ46)

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負傷ページ46

安嶋side

皇｢なんで一人でやったの？！｣

普段冷静な皇輝くんが声を荒らげるなんて珍しいって思って声の方を見ると手首にテーピングぐるぐる巻きでガッチガチに固定されてるA。だんまり決め込んでらっしゃるけど。

檜｢A？黙ってちゃ分かんないから｣

真っ黒なオーラを纏った檜山も登場。

安｢何あれ。どうしたの？｣

深｢一人でアクロバットの練習してたら手をつく時にバランス崩しちゃったみたいで…｣

安｢そりゃ、怒られるね(苦笑)｣

一人でアクロバットの練習はしない。Aが本格的にアクロバットをやりたいって言い出してから決めたルールはAのアクロバットに反対していたメンバーも首を縦にふるきっかけになったものだから。それはルール守ってないAが悪いかな。

｢…だって…｣

皇｢え？｣

｢忙しそうなんだもん｣

檜｢…それで言わなかったの？｣

｢皆、ドラマ決まったり新しい仕事決まったりして忙しそうだしもう高校卒業したから1人でも大丈夫かなって｣

帰り遅くなったりするし、そう小さい声で呟くA。

AはAなりに思うところがあったんだろうね。

皇｢…怒鳴ってごめん。でもこれからはちゃんと約束守って？｣

檜｢心配するから｣

｢…わかった。私もごめんね？｣