忍者のくノ一その3 (ページ45)

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文豪少年ページ45

皇輝side
｢私、皇輝のドラマ見れないかも｣

手に持っていた本を閉じながらAがいきなり口にするもんだから、なんのことか分からなくて一瞬シーンとした時間が流れる。
Aの手には『屋根裏の住人』と書かれた本。
メンバーが出る話の原作は全部読みたい！って色々読んでたけど俺で終わりらしい。
Aも出演したがってたけど別のドラマとの兼ね合いで今回は断念。
ファンの皆と同じように楽しむんだ！ってワクワクしてたけど。

皇｢なんで？｣

｢だって怖くない？｣

江戸川乱歩が書いた小説自体が結構怖いことで有名だけどその中でも優しい方なんだけどな。

皇｢そう？｣

｢普通に怖いよ｣

皇｢ドラマだからもっと優しい話になってるよ｣

｢私が一人暮らし始めたの知ってるよね？！｣

大学の進学が無事に決まって一人暮らしを始めたA。それ以来、サスペンスは配信を使って皆と見るのがお決まりになっていたから、一人で見るのがよっぽど嫌みたいで。

皇｢えー？俺結構頑張ったよ？｣

｢それは知ってるけど…｣

皇｢…あ！じゃあ俺と一緒に電話しながら見ようよ｣

｢…それなら…｣

皇｢よし！決まり！｣

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お久しぶりです！作者です。
テスト期間に入ってしまいそうで更新が滞りがちですがまだまだお話は書く気満々です！
よろしくお願いします