忍者のくノ一その3 (ページ44)

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好きすぎて辛いページ44

織｢そんな顔しないでも大丈夫だから｣

｢…だよね｣

見つめる先には皇輝と綺麗なモデルの先輩。
私がモデルを務めさせてもらっている雑誌に少年忍者のメンバーが参加させてもらえることになった。
綺麗な先輩方とペアで撮影をするメンバー。いいな、私も皆と撮影したいな。
今回は私一人で特集を組んで貰えるらしくペア撮影は無し。5人と合流していつものメンバーでの撮影位しか皆と撮影する時間は無い。
2人とも顔が綺麗だから絵になるな。

織｢撮影なんだから気にしないの｣

｢…ん、｣

渉｢なに？嫉妬してんの？｣

｢んー？｣

北｢皇輝君はAしか見てないから大丈夫だよ｣

｢うん｣

トクベツ。皇輝をそんな存在として見るようになって生まれたのはドロドロとした少しだけ醜い感情。
あの人の位置がなんで私じゃないんだろうか。とか大先輩に向かって何生意気なこと思ってるの？って思いながら醜い感情に蓋をする。

黒｢大丈夫？｣

｢んえ？何が？｣

黒｢なんか辛そう｣

｢…好きすぎて辛いかも｣

織｢え？｣

｢好きすぎて辛い。嫉妬とかしちゃうし｣

渉｢惚気かよ！｣

渉の言葉にケラケラ笑うメンバー。
割と本気なんだけどな、私。

北｢辛くなるくらい好きな相手がいるって幸せだね｣

｢…そーなのかな｣

織｢そーでしょ、そんなふうに思ってくれる相手がいる皇輝君も幸せだけどね｣

そう言いながら皇輝の方に目を向ける織。
撮影は無事終わったらしく、こっちに戻ってくる皇輝。

皇｢何の話？｣

織｢幸せだねって話｣