聖なる夜 ページ26
お風呂に順番に入って、グループLINEが騒がしくなる前にプレゼント交換。
｢はい、どーぞ｣
皇｢ありがと、はい、これ｣
｢ありがと〜｣
開けてみてって言われたから、早速開けるとイヤリング。
皇｢Aに似合うと思ったのと…檜山達から貰ってたみたいだから｣
最後の一言にきゅんってしたのは内緒。あとこれも。って小さな箱を取り出す皇輝。
｢…これ、｣
中にはふたつのリングが並んでいて。
皇｢ペアリング。2人の名前入れてもらった。このチェーンに通せばネックレスにもなるし｣
そう言って、私の背後に回ってネックレスをつけてくれる皇輝。
ほんとに12年間男子校？ってくらい女の子の気持ち分かってる。あー、好きだなぁ。
｢ありがとう！すっごく嬉しい｣
今度は私のプレゼントを開けてって。
袋の中からマフラーを取り出して嬉しそうな皇輝。
皇｢マフラーじゃん！｣
｢そー、皇輝に似合いそうだなって｣
本当はプレゼントとしてあげるマフラーの意味を調べて皇輝に似合いそうなマフラーを選んだんだけど。内緒。
プレゼント交換も終わって、まだグループLINEは静かそうだから2人でYouTubeを見る。
｢ね、これ面白くない？｣
皇｢俺もここ好き｣
2人でひとつの画面を共有してたから、皇輝の方を見ると想像以上に距離が近くて。
シーンとした空気の中、近づいてくる皇輝の顔。思わず目を瞑ると、唇に温かくて柔らかいものが触れた。
皇｢…顔赤いよ笑｣
｢皇輝もね笑｣
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
黒｢あー！Aと皇輝君、ネックレスおそろい！｣
織｢あれ、ネックレスというかペアリングじゃない？｣
渉｢皇輝、やるじゃん笑｣
皇｢うるさいなー笑｣
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ちなみにマフラーの意味はあなたに首ったけ。束縛したいという意味があります。
首ったけ→すっかり惚れ込んでて夢中であることの意。
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作者名：ひよこ | 作成日時：2020年12月15日 7時
