忍者のくノ一その3 (ページ16)

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ファンの皆様へ① ページ16

別に恋愛がご法度な訳では無い。
でも、ファンを騙すようなことはやめて欲しい。

SNSを開く度に胸が痛くて。
自分もファンを騙すようなことをしているからこそ、どうしてもSNSでの意見が頭をちらつく。

｢ねえ、皇輝｣

YouTubeの撮影前。
早く着いて、台本の確認やスタッフさんの手伝いが終わって、誰もいない撮影場所。

皇｢ん？｣

｢やっぱり、報告したい…ファンの皆に｣

皇｢どうしたの？いきなり｣

｢SNSを見てるとね。やっぱりファンの素直な気持ちが分かるんだけどね、騙すようなことはやめて欲しいんだって｣

皇｢…そっか｣

｢騙してるつもりは無いけど、私達の報告が遅れたらあの時、騙されてたんだって思う人もいるだろうから…｣

皇｢そっか…じゃあ滝沢くんに言って報告文出してもらお｣

｢いいの…？｣

皇｢そんな思い悩んでるのにダメとは言えないよ笑｣

そこからはトントン拍子に話が進んで。
滝沢くんに報告したら、なんか泣きながらおめでとうって。娘に彼氏ができた時の心境が分かったとかよく分からないことを言っていたけど。

その後に、メンバーに報告することを話したら最初は驚いてたけど、なんか湧が中心になって動き出した…らしい。
らしい。というのは西畑くんとか一世から聞いた情報で私が実際に何をしてるか見た訳じゃないから。