忍者のくノ一その3 (ページ14)

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出会い① ページ14

皇｢俺、皇輝っていうんだ！よろしくね！｣

初めて声をかけてくれたのは皇輝で。
屈託のない笑顔で声をかけてくれた皇輝がヒーローに見えた。

ジ｢You、オーディション受けてみない？｣

私のダンス教室に来たジャニーさんに誘われてオーディションを受けた。
オーディションに行ってみたら、私以外は全員男の子。
クラスの子がジャニーズの嵐が…とかHey! Say! JUMPが…とか言っていたなとぼんやりと思い出した。
これがジャニーズとかいうもので、あのおじさんはジャニーさんか。と幼いながらに頭をフル回転させて、自分が置かれている状況を整理して。
なんとか、整理しきって周りの状況も見えるようになったら、コソコソと聞こえる声。

｢なんで、女がいんの…？｣

｢あいつもオーディションうかったってこと？｣

｢書類審査とかあったろ？なんで女なんか｣

聞こえる声は全て私に向けられたもので。
居心地が悪くて、部屋の端っこにしゃがみこんで耳を塞いでた。

人の気配がしてふと前を見ると、まだ私とそんなに身長差がなかった皇輝。

皇｢体調悪いの？大丈夫？｣

｢大丈夫｣

我ながら素っ気なかった返事で、体調の心配してくれた人に対する返事ではなかったと思う。

皇｢それなら良かった！俺、皇輝っていうんだ！よろしくね！｣

頭が良い皇輝だから、私に対する周りの空気感とか分かってただろうに。
それでも声をかけてくれた皇輝はあの時からずっとヒーローで、皇輝の隣で笑顔で居られるのもきっと皇輝のおかげで。
私、皇輝に助けられっぱなしだなって改めて思う。

｢皇輝、｣

皇｢ん？｣

｢ありがとう｣

皇｢どうしたの？いきなり笑こちらこそありがとう｣

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こんなふうにグループとのメンバーの出会いとか関ジュの子達との出会いとか書いていきたいなって思ってます。