sweet smell shop －Ⅱ－ (ページ5)

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それで、花屋をやりたいと思うようになった。1人でも多くの人が大切な人に想いを伝えられるように…。

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ある日、俺は花畑がある公園で花冠を作ってたの。

そしたら、前の学校の一軍の人達が居て、

｢あれ？キモオタじゃん！花冠作ってんだけど笑子供かよ笑｣

｢ついに頭おかしくなった～？笑｣

散々言われたけど、弱い俺は何も言い返せなかった。

佐｢…はぁ。｣

花は何も悪くないのになぁ。まぁ、もう気にしない！

この花はスノードロップ。花言葉は『希望』。

作り終えてつけてみた。…なかなかいい出来では？

俺にも希望があるのかな。

？｢それ可愛いね。暗い顔してたらお花さん悲しんじゃうよ？｣

すると、俺より少し年下の男の子が話しかけてきた。

佐｢…そうだね。｣

そう言われても、なかなか笑顔にはなれなかった。

？｢あ！さっき、四葉のクローバー見つけたの！お兄ちゃんにあげる！｣

佐｢いいの？四葉のクローバーってあんまり見つからないよ？｣

？｢いいの！これで元気出してね！またね！｣

佐｢ふふっ、ありがとう！…またね。｣

俺は、この子の笑顔と優しさに心が軽くなった気がした。

そして、いつかまた会えた時に四葉のクローバーを送ろうと決めた。

佐｢…会えるかな。｣

名前もどこに住んでいるのかも分からないけど、

俺に一筋の希望をくれた君に

またいつか。