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目｢結構いいの撮れた？｣
向｢おん！もう満足！…て、こんな暗くなってもうた！遅くまで付き合わせてごめんなぁ…。｣
目｢全然大丈夫だよ。また来ようね。｣
向｢来る〜！｣
目｢…あ、そろそろだ。康二、こっち来て？｣
向｢ん〜？なんや〜？｣
実は、この先に康二の誕生日プレゼントを用意してある。
目｢見てこれ。綺麗じゃない？｣
向｢うわぁ〜！撮りがいがあるで！！｣ﾊﾟｼｬﾊﾟｼｬ
目｢喜んでくれたみたいで良かった…。｣
ちなみにこの場所は佐久間くんチョイス。
色とりどりの花が月明かりに照らされ、夜風でゆらゆら揺れている。
本当は誰にも教えたくなかったみたいだけど、康二のためだからね！？と、教えてくれた。優しい。
今度、パン無料券でもあげようかな。←
目｢あとね、もうひとつあるんだ。目、閉じて？｣
向｢そうなん！？…はい！閉じたで！｣
目｢3、2、1…目、開けていいよ。｣
向｢…！めっちゃきれいやぁ…！！｣
このガーデンパークは月が出るような遅い時間になると、花の周辺をライトアップしてくれる。
この時間は人もいなくて、なかなかの穴場スポットなんだとか。
向｢これ、幻想的っていうやつやんな！？｣
目｢…たぶん。｣
…今度、佐久間くんに聞いてみよ。分かるかな。
向｢…｣
目｢…っ！｣
ふと横を見ると、景色を見ている康二の横顔があまりにも綺麗で儚かった。
今にも消えてしまいそうで、思わず抱きしめた。
目｢俺、康二のことを好きになれて良かった。｣
向｢そんなん俺もよ？…なぁ、俺、誕生日やからわがまま言ってもいい？｣
目｢なんでもどうぞ？｣
向｢今日の夜、一生忘れられないものにしてぇや…。｣
目｢…後悔しないでね？｣
向｢せぇへんよ。めめとなら。｣
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作者名：さくらもち | 作成日時：2022年5月5日 20時
