sweet smell shop －Ⅱ－ (ページ4)

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佐久間side

俺は中学生の時、クラスの隅っこにいるような人だった。

ちょうどこの時から、アニメが大好きになったのもあって、今みたいな喋り方になった。

でも、いわゆる一軍のクラスメイトに話しかけられた時に、

｢おい、佐久間。｣

佐｢な、なんでやんすか…？｣

｢え、なにその喋り方。やんすってなんだよ笑｣

｢なんかオタクみたいでキモ～い笑笑｣

佐｢…｣

俺は大好きなアニメを侮辱されたような気がして嫌だったし、気持ち悪いなんて言われるのは傷ついた。

そしたら、次の日から

｢おい、キモオタ佐久間～笑｣

｢まだやんすって言ってるんだ。キモ～笑｣

毎日毎日これが続いて、１ヶ月後に転校した。

転校した学校では、アニメの話は一切しないで隠し続けた。アニメの話題が出てきても、知らないフリをした。

｢佐久間、このアニメ知ってる？｣

佐｢え～、知らないなぁ。｣

嘘。本当は昨日最新話見たし、感想だって話したいし…。

その結果、自分の気持ちが言えなくなってしまった。

そんな時に授業で花言葉があることを知った。

自分の気持ちが言えない今の俺には、口で伝えなくても気持ちが伝わる花言葉に救われたような気持ちになった。