sweet smell shop －Ⅱ－ (ページ26)

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目｢…さっき、康二が女性にべっぴんさんとか惚れちゃうとか言ってて。やっぱり小柄な可愛らしい女性の方が好きなのかなって…。｣

深｢そっか～…。｣

目｢普通の人だったら、ただの嫉妬で済む話なんだろうけど、俺はまた離れるんじゃないかって怖くて。｣

目｢やっと康二と付き合えて幸せになれるって思っちゃったからかな…。｣

深｢それは違うよ。目黒はなんにも間違ってない。｣

深｢他の人と比べる必要はないよ。前にも言ったでしょ？目黒らしく生きてって。それと、目黒が好きになった相手なんだから、康二を信じてあげてよ。｣

目｢…！｣

そっか、俺、康二のこと信じられてなかったのか…。

深｢とりあえず康二の話も聞いてあげて？｣

目｢そうしてみます。｣

深｢…あ！何回も言うけど、目黒の人生は俺と照と康二が幸せにしてやっから心配すんな！俺たちもご両親も目黒には笑ってて欲しいんだよ。｣

目｢ふふ、はい！ありがとうございます。｣

深｢…っと、噂をすれば。じゃ、頑張れよ！｣

ふっかさんは軽快に店を出ていった。

出口を見つめていると、俺が今1番会いたかった人が来てくれた。

目｢え！？…康二？｣

向｢…めめぇぇ！！ごめんなぁ～！！泣｣

目｢え、なんで康二が泣くんだよ。っていうか、知ってたの！？｣

向｢いや、俺もよくわからんけど、さっき照兄に『目黒が悲しんでるから、好きって言ってこい』って…！｣