sweet smell shop －Ⅱ－ (ページ21)

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幸せページ21

目黒side

俺は材料の買い出し途中に見てしまった。

向｢えらいぺっぴんさんですね～！！惚れてしまいそうやわ！！｣

｢そんな…//お世辞が上手ですね？//｣

向｢お世辞やないですよ～！｣

俺よりはるかに小柄で可愛らしい女性。

康二、好きになっちゃったのかな。

苦しくて、辛くて、いてもたってもいられなくて逃げ出した。

こんなことで？って思うかもしれないけど、俺にとっては十分すぎた。

…あぁ、そうだった。

俺は幸せを求めちゃいけない。

──────────

目｢はぁはぁ…。｣

無我夢中で走ったから、どこに着いたかなんて分からない。

でも、俺の足は自然にあの人たちの元へ向かっていたようだ。

深｢え！目黒！？こんな時間にどうしたの！？お店は？｣

目｢…あ、ほったらかして来ちゃいました。｣

深｢えぇ！大丈夫…ではないよね。目黒のお店戻って話そ？こっちは照に任せるからさ。｣

目｢…わざわざすみません。｣

深｢…む、ごめんじゃなくて？｣

目｢あ…ありがとうございます。｣

深｢そ！どういたしまして～！｣

・
目｢…どうぞ。｣

深｢お邪魔しま～す！…あ！これ美味しそう！食べていい？｣

目｢…いいですけど、1万円です。｣

深｢おぉい！高すぎだろ！｣

目｢嘘です。｣

深｢知ってる。｣

深｢…まーた我慢してるでしょ？｣

やっぱりふっかさんには敵わないや。