sweet smell shop (ページ6)

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チューリップページ6

今日は、母の日の前日。

しかし、授業がいつもより長引いてしまい、普通の花屋なんて開いてる時間ではなくなってしまった。

阿｢あ、あそこなら開いてるかも…！｣

最近、駅近にできた花屋は20時までだったはず。
只今の時刻、19時50分。

望みをかけて、激走し、店の前に到着。…よかった。まだ開いてた！

中を見てみると、店員さんが終業の片付けをしているところだった。

申し訳ない…と思いながら、｢あの…｣と話しかけると、｢あ、はーい！！｣とちょっと高めな声の大きな返事が返ってきた。

元気な人だなぁと呑気に考えていたが、その店員を見たら、そんな考えは吹っ飛んだ。

佐｢にゃは！こんなギリギリに来る人初めてですよ～！！滑り込みセーフですね！あ！でも、いつもより売れ行きが良かったから、あんまり種類ないんですけど…って大丈夫ですかー？？｣

くりくりな瞳、ふわふわ揺れるピンクの髪、キラキラな笑顔…こんな可愛い人見たことない！！頭の整理が追いつかない…！

佐｢およ？あのー？｣

声をかけられてハッとした。…そうだ、俺は花を買いに来たんだった。