sweet smell shop (ページ18)

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はじめてページ18

向井side

あの出来事の後、ほぼ毎日パン屋さんに通い続け、｢めめ｣、｢康二｣と呼び合うくらいの仲になれた。
そしてついに、連絡先を交換することに成功した。

…が、ここで大きな壁にぶつかっている。

向｢あの男の子は誰なんや…？｣

ほぼ毎日通っている俺でさえ、1度しか見かけていないライバル(？)。
確かに俺でも可愛いと思ってしまった。

あの子もめめのことが好きやったら…？と思うと勝てる気がしない。

でも、年齢的に俺の方が絶対に年上やから、大人なデートに誘えばいいのではと思った。…そう、思ったんだけど。

お昼休憩が始まってから30分。

向｢大人なデートって何や！？ってかなんて送ればいいん！？誰か助けてや…。｣

佐｢呼んだか？｣

向｢…わぁ！佐久間くん！？｣

佐｢そうだよ！佐久間さんだよ～！…って、それデートに誘う文書！？｣

向｢あ、はい…。｣

佐｢『今度の休日に一緒にどこか出かけませんか？』なんて固すぎるでしょ！？しかも、なんで敬語なの？？｣

向｢え～、だって緊張するんですもん…。｣

佐｢仕方ない！佐久間さんにお任せあれ！スマホを貸しなさーい！｣