Quotidiano 3

Anxious things ページ8

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体育祭が近くなり
最後の体育祭の3年生は気合が入って
謎に放課後までやらされる





「三井くん達もうそろそろ試合あるのにね」


「まぁ、そうなんだけど」


「みんなのやる気ヤバイもんね」


「翔平のクラスは部活優先なんだって」


「正直、ここまでしなくても他の競技で頑張ればいいのにね」


「それ言ったら終わりじゃん」





私の学校では
3年生を中心に応援合戦をするんだけど
メインの人達が頑張れば頑張るほど
無駄に帰りが遅くなるんです

最近暗い時間帯に帰ることが多くて
少し怖かったりするんだよな





「やっと終わった〜、俺部活行くね」


「うん、頑張ってね」


「おう、佐野も気をつけて帰れよ」


「あい、じゃあまた明日ね」


「おう、」





結構遅くまで部活なんだよな、
私もスタジオでダンスしてこうかな

体育祭の練習の後は
スタジオに通う、そんな生活が続いてた





「よし、そろそろ帰ろうかな」





シャワーを浴びて
制服に着替えて、戸締りをしっかりして
スタジオを後にした

少しだけ感じる人の気配に
いったん足を止めて鞄を探る仕草をすると

私の後ろにあった気配は
私を追い越して、角を曲がっていった





「はぁ、私の勘違いか」




少しだけ恐怖から解放され
度々、人の気配を感じるけど
私を追い越して行くから、恐怖という感情はなかった


「同じ時間帯に帰る人なんだ」


そんな風に思ってたんだけど
早く帰る日も、少し遅く帰る日も
絶対後ろから現れて、角を曲がってく

少しだけ不気味に感じる





「俺、今日から部活のほう行くな」


「そーなの？」


「さすがに最近遅すぎるからさ、」


「まぁ、下校時間までだしね」


「おう、実行委員には言ったからさ」


「部活、頑張ってね」


「おう、佐野は帰り気をつけろよ」


「そんな心配しなくてもいいのに」


「だって、暗い道多いって言ってたじゃん」


「人通りもあるし大丈夫だよ」


「まぁ、気をつけとけよ」





三井くんってとても心配性なんだな

敬浩くんが生徒玄関にいた時も心配してたし
心配されるのは少し嬉しい

でも、今日は久々に敬浩くんとご飯
迎えに来てくれたタクシーで
最近ハマってる"アヒージョ"が美味しい店に





「ねぇ、最近来てないじゃん」


「体育祭の練習があるんだもん」


「でも、スタジオには行ってるんだ」


「なになに、私に会えなくて寂しいんだ」


「そうだよ、」


「ちょっと好きになりそう」


「え！」





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