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アキラくんとも仲良くなった頃
敬浩くんに彼女ができた

メンバーのみんなは
「夢ある仕事だからバレないようにね」と
認めてあげている一方で

敬浩くん大好きな私は
敬浩くんのくっつき虫となっていた





マキ「A、そろそろ離れないと」


「あっちゃん、ダメって言って」


「Aー、そろそろおじさん怒るよ」


「ダメー、嫌だもん」





この日は許してくれたので安心してると





「今日から現場に入れないからな」

「家で大人しく待ってること」





そんな厳しい言葉に、寂しい日々を送る
私が悪かったとは分かっているものの
もう、家族を失いたくない、とられたくない
そんな思いが私の中を蝕んでいた

家にはおじちゃんがつけた家政婦さん

静かな家では何ひとつ楽しくない





「Aちゃんって何でパパもママもいないの?」

「お前、拾われた子なんだろ」

「違うよ、捨てられたんだよ」





学校に行っても、不快な気持ちになり
誰にもこんなこと相談できない

日に日に心を閉ざす私は
おじさんたちの呼び方も変わっていった



久々のご飯会に参加するけど
知らない話ばかりで
昔のEXILEが恋しくなっていた





「Aちゃん?元気ないの?」





そう声をかけてくれたのは
私の太陽、敬浩くん

今、そんな優しさは辛いだけ
もう、限界にきていた私はお店から飛び出した

行くあてもなく、ひたすら走った





「もう、心はぐちゃぐちゃだよ」

「誰か、助けてよ」





誰かに聞こえることもなく
空に消えたと思ったら





「Aちゃん、足速いね」


「敬浩くん、なんで、」


「ん?そりゃ心配するよ、家族でしょ?」


「違う!私に家族はいないの、もう、」


「ひとりでよく頑張った、もう泣いていいんだよ」





敬浩くんに抱きしめられ
涙が枯れるまで泣き叫んだ

落ち着いてからは、さすが元美容師
お話の上手な敬浩くんにペラペラと辛い日々のことを話している自分がいた





「私、敬浩くんのこと大好き」


「俺もAちゃんのこと大好きだよ」


「知ってるもん」





子どもながらに、きっとこの恋は実らない
そう分かっていたから
今の関係でいれるのだろうと、ふと思う

敬浩くんはいつまでも私のヒーロー





「じゃあ、子ども扱いしないで!」


「してないよ」


「Aちゃんって呼ばないで!」


「ふふっ、A?戻ろっか」


「うん!」









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青龍 葵(プロフ) - 夢主はどちらに落ちるのか凄く気になるのですが、このまま更新されず完結になるんでしょうか? (2018年11月22日 2時) (レス) id: 92632a3282 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひなたろ | 作成日時:2017年1月19日 18時

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