Quotidiano 3 (ページ22)

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hiroomi side

少し前に噂話を小耳に挟んだ

"Aが隼から離れない"ってゆうね

まぁ、そんな気にもしてなかったんだけど
GENEを見かけたときに

それはまぁ、隼と手を組んで
歩いているところで、普通にイライラしたよね

心の中に渦巻く感情を抑えつつ
仕事に取り組んでた訳だけど

少し前にボーカルリハがあって
そのときに隼にくっついてる理由を知ったんだけど

"男の人が日に日に怖く感じる"

"隼が1番安心できる"

やっぱりあの事件はAにとって
心を大きく傷つける出来事になったんだ

そりゃそうだよな
知らない男に追いかけ回されて
暴力ふるわれて、犯されそうになったんだから

そんなことを聞いてから数日
GENERATIONSは初のアリーナツアーで愛媛に

HiGH&LOWのボーカルリハは
俺と隆二と敬浩さんだけで行われ

休憩中に隆二は水を買いに行って
俺は敬浩さんと話してて

「俺さ、この後地方で撮影になっちゃった」

「え、急遽っすか？」

「うん、せっかく3人でご飯だったのにね」

「仕事じゃ仕方ないっすね」

「ごめんな」

「大丈夫です、また今度行きましょ」

「そーだな」

ガチャ

隆二が戻ってきたと思ったら、
かわいいおまけ付きで

隼がいないから敬浩さんに頼みに来たらしく

"お泊まりしようかなって"

かわいすぎるんですけど………

でも、敬浩さんは地方で撮影あるし
断られると思ってなかったのか
めっちゃ落ち込んでるし

こんなかわいい子を放っておけないでしょ

「じゃあ、うち来る？」

「え、いいの？」

ヤバい、
うるうるした瞳で、しかも上目遣いとか
襲うよ、マジで

「大丈夫だよ、久々にご飯いこ？」

「待ってよ！ご飯3人で行くって」

「ごめん隆二、急遽仕事入って」

「それは今聞いてたんで大丈夫です」

「じゃあ何？」

「え、俺は一緒にご飯行けないの？」

「なんで来んの？」

「Aとご飯食べたいもん」

「わ、私も隆二さんと話してみたいです」

「だよねー、3人で行こうねー」

ちっ、隆二は空気読めよ
いい感じで2人になれると思ったのに

敬浩さんはなんか笑ってるし

「Aは着替えとか持って来た？」

「だって敬浩くんとこ泊まる気満々だったもん」

「だから、ごめんって」

「別にいいもん」

「あ、じゃあ一緒に地方行こっか！」

「そんな元気ない！」

ヤバい、かわいすぎるんですけど

俺、我慢できっかな？

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