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ryota side




昨日、あんなことがあったのに
大人の事情というヤツで
音入れをしないといけなくなり
今日集まったんだけど

なんか、Aの様子が変だなとは思ってた

でも、大丈夫と言うAから
無理に聞き出すわけにもいかず
外から見守ってたけど

龍友くんが終わってAの順番なのに
ソファーから立ち上がらなくて
声をかけると、急ぐようにマイクの前に

音が鳴り始めたのに
いつもの集中した顔にならない





「なんかおかしい」


「ん?音おかしくはないだろ?」


「違う、Aだよ」


「あ、歌い出し過ぎてる」


「やっぱり、おかしいよ」





もう一度音を流すと
劇的にAの様子がおかしくなる

周りの音も聞こえないほどに





「あの、少し休憩いいですか?」


「あ、うん」





スタッフの皆さんは昨日の事件について
詳しくは知らないらしく、動揺の色が見える

とりあえずAを落ち着かせないと





「A、いったん出ておいで」





俺の言葉にハッとしたものの
その場から動こうとしない

俺も怖いのかな?





「A、俺だよ?分かる?」


「りょ、た、さん」


「そうだよ、近づいても平気?」


「うん」





とりあえず手を伸ばし頭を撫でてから
ゆっくりと抱きしめる

遠慮がちに俺の服を掴み
唇を噛んでいる


片手で頭を撫でながら





「大丈夫、大丈夫だよ」


「………」


「ちょっと、隼たちのとこ行く?」


「………うん」


「じゃあ、気分転換しに行こうね」





スタッフさんに少しだけ事情を話し
1時間ほどの休憩をいただいた

スタジオまでの廊下では
ブース内とは打って変わって

とても笑顔を見せてくれる
男性の多さに恐怖を抱いたのか、
それとも似てるような人がいたのか、

聞けないしな


スタジオに入ると
みんなびっくりして、すぐに駆け寄ってきた





「どうした?なんか痛いことあった?」


「ふふっ、メンさん大丈夫だよ」


「そっか、ならよかっ」


「A、こっちおいで」


「ちょ、まだ言ってないのに」


「隼がいい」


「「「え?」」」


「んー、俺?」


「うん、隼」


「こっちおいで」





手を大きく広げた隼に駆け寄り
腰に手を回すと

隼の胸板に頭をスリスリして
なんか話してる





「え、かわいいやろ」


「龍友くん、めっ!」


「あ、おう。なんか小動物みたい」


「それは分かる気がするけど」


「どうしたの」


「あ、玲於。実は………」





.

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青龍 葵(プロフ) - 夢主はどちらに落ちるのか凄く気になるのですが、このまま更新されず完結になるんでしょうか? (2018年11月22日 2時) (レス) id: 92632a3282 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひなたろ | 作成日時:2017年1月19日 18時

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