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Trauma ページ18

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あんなことがあった訳だけど
翌日には昨日予定していた音入れ

昨日は隼の家に泊まって
一緒に事務所に来たわけだけど





「A〜、おーはよっ」


「お、おはようございます」


「なんでそんな硬いの?」


「いや、逆になんでそんな軽いの?」


「だって、名前で呼ぶ仲じゃん!」


「それは、みんなですよ?」


「まぁまぁ、細かいことは気にしな〜い」


「あ、はい」





なんか、亜嵐さんが絡んでくるんだけど
普通に昨日の焼肉以来、絡みヤバいんだけど

隼もじゃっかん引いてるし
私もドン引きしかけてるよ、マジで





「あ、の、涼太さん」


「あ、A おはよう」


「ふふっ、おはようございます」


「亜嵐くんに絡まれてたね〜」


「もぉ〜、気づいてたなら助けてよ!」


「なんか反応がかわいくてね」


「なっ、そんな事ないもん」


「"もんっ"だって、かわいいね」


「なに!今日は意地悪だね」


「そんなことないよ、ほら、行こ?」


「う、うん」





涼太さんは、私を甘やかすのが上手いのか
私の扱いをわかってるのか

手のひらで転がされてる感ハンパない

私より背の高い涼太さんを
キッっと睨んだのに

「A、かわいいだけやで」

龍友さんまでこんな感じ





レコーディングルームに入ると
いつもと変わらない人達なんだけど

気になるのは昨日のせい


私たちのスタッフさんは全員 男性
衣装さんは女性もいるけど
レコーディングは全員 男性

大事だから二回言ったよ?





「A、次だよ」


「あ、うん」


「大丈夫?」


「大丈夫だよ、行ってきます」





心配してくれる涼太さんをおいて
1人、マイクの前に立つ

視線を上げるといつもの景色が

でも、私の心を蝕んだのは昨日の記憶
消えたと思ったのに
嫌でも頰の痛みや、手の感触が蘇る


ヘッドフォンから鮮明に聞こえてた音が
遠のいていく感じ……





「Aちゃん?入り忘れた?」


「あ、の、ごめんなさい」


「緊張してるんでしょ〜」


「すみませんでした」


「いいよいいよ、もっかい流すね〜」


「はい、お願いします」





考えれば考えるだけ、脳が縮まる感覚
呼吸の仕方も忘れそう

何度も聞いたはずのイントロが
集中力、歌詞までもを薄れさせる……


視線が怖い


さっきまで平気だったのに
震えが止まらなくなって、腕を押さえる

はぁ、嫌っ

どうしよう





「A、いったん出ておいで」





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青龍 葵(プロフ) - 夢主はどちらに落ちるのか凄く気になるのですが、このまま更新されず完結になるんでしょうか? (2018年11月22日 2時) (レス) id: 92632a3282 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひなたろ | 作成日時:2017年1月19日 18時

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