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周りの音が徐々に聞こえ
うっすらと視線の先に見えたのは男の人

怖い、と思う前に





「A?俺のことわかる?」


「………ひろ、おみさん?」




しっかりとした視線の先には
綺麗な顔立ちの、広臣さん





「よかった、」





そう零した言葉に、
私は記憶を巻き戻してしまった

蘇る記憶の先には、いまわしい男
そして、痛い体の節々





「A、本当に良かった」


「………敬浩くん」





敬浩くんの顔を見ると
自然と涙が溢れ、本音が漏れる





「怖かった、怖かったよ」

「痛くて、怖くて、もう会えないって」

「また、大切な人がいなくなるかもって」





子どもみたいにワンワン泣いた
恐怖からくるものではなく、安心感から

全て吐き出すと、少しずつ冷静になり
敬浩くんにしがみついてた腕を離すと
広臣さんの存在の近さ


ボッっと音が出そうなほど恥ずかしくて
立とうとしたら

ぐらっ

脚に力が入らない、
そんなことお構いなしに
私の目の前にしゃがんで抱き締めた、玲於


視線を上の方に向けると
ふんわりとした笑顔が私を包んでくれた




「ほんま無事でよかったわ」


「隆二さんなんて、鬼みたいでしたよ」


「ほんま止めるん大変やったわ」


「ふふっ、」





私が笑うと、視線がいっきに集中して
えっ、っと思った瞬間
みんなが泣きだした





「え、ちょ、どうしたの?」


「また笑ってくれて、安心した」


「みんなが私を助けてくれたんでしょ?」


「俺らはなにも」


「心配してくれたんでしょ?」


「そんなんあたりまえじゃん!」


「それだけで、嬉しいよ」





ひとときの安らぎを感じてると
扉の開く音とともに、おじさんが

怒ってるような顔に少し戸惑ったけど
私に一直線に向かってきて
強い強いハグをしてくれた

耳元で「無事でよかった」、
そう呟かれた時、大切なものを失う怖さは
私以上に、おじさんも知っているんだと

私の行動は軽率だったと
心にズシリと響いた





「お前がこうなった理由を知りたい」


「う、ん」


「もう、あんな目には合わせたくないから」


「ごめんなさい、」


「話せるか?」


「うん、話すよ」




とりあえず、手紙を見せないとと思い
それをおじさんに渡す





「これが朝、ポストに入ってたの」


「開けるぞ?」


「うん」





それを見たおじさんは私に鋭い視線を送る
きっと、馬鹿なことをしたと怒られるかもしれないけど、
隠すことなく、全てを話した





.

*→←Sense of guilt



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青龍 葵(プロフ) - 夢主はどちらに落ちるのか凄く気になるのですが、このまま更新されず完結になるんでしょうか? (2018年11月22日 2時) (レス) id: 92632a3282 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひなたろ | 作成日時:2017年1月19日 18時

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