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Cause ページ11

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いつものように朝のポスト確認
その中には真っ白な封筒が



「なんだろ?」



その場で封を開けると

『A、俺だよ。

誰にも言わないで、いつもの場所に来て。

誰かに言ったら、大切なものを壊すよ。
君の正体も分かってるよ。

待ってるよ、正午まで。
来なかったら、その時は、ね。』




イタズラ…
そう思っても、大切な人がいなくなる悲しみは私が1番分かってる

イタズラならそれでいい、
連絡しなくても、間に合う時間だから
心配もかけたくないし
1人でダンススタジオに……





「やっぱり、イタズラだったか」





安心して、事務所に向かおうとしたところ

ガタッ

振り向くと、あの男





「来てくれたんだね、」


「あ、の」


「俺たちがいるべき場所に帰ろう」


「い、や」


「なんで、逃げるの?」





手首を掴まれ、急に恐怖に包まれた

脳内を駆け抜けたのは
「逃げなきゃ」という防衛本能

掴まれてる手を振りほどき
スタジオ裏にある倉庫の中に身を潜める

倉庫に入るのは初めてで
何度も音を立てて見つかりそうに

一度、腕を掴まれ
逃げるなと頰を叩かれた





「ど、どうしよ」





目に入ったのは、逃げる前に落とした鞄
その中から飛び出してるスマホ

拾って、とりあえず1番上の涼太さんに

すぐに出てくれて
心配してくれた、おじさんや敬浩くんと話してると、少しの安心感に包まれた





"A、もう大丈夫だよ、"


「おじさん、怖かった、まだ怖いけど」


"すぐ迎えに行くから、待ってろ、な"


「うん、今は」


「電話なんて悪い子だね」





私の手からスマホを奪い取ろうとする
これが取られたら、私ヤバイよね





「いゃ、やめてっ!」


「悪い子には、罰を与えないとね」





私のスマホは通話終了を知らせる音
ほんとにヤバイ……

目の前にはニヤニヤした男
腕を掴まれ、引きずられながら
少し暗い、草むらに放り投げられ

私に覆いかぶさってきた

もう、耐えられない





「誰か、だ、れかぁ、」


「うるさい、」


「んーんー、んんっーーー」





強い力で口を押さえつけられ
頭に"後悔"の文字がよぎり

目から溢れる、
不安と恐怖の色に染まった涙

知らない手で
私の頰や首、見えてる肌を撫で
気持ち悪い息づかいを近くに感じ

服に手をかけられ
もう、諦めかけた時





「おぃ、てめぇ、なにやってんだよ!」





ぼやけた視界には、男の人?

私を助けてくれた人がいる安心感から
私の意識は深く沈んだ





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青龍 葵(プロフ) - 夢主はどちらに落ちるのか凄く気になるのですが、このまま更新されず完結になるんでしょうか? (2018年11月22日 2時) (レス) id: 92632a3282 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひなたろ | 作成日時:2017年1月19日 18時

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