Quotidiano 2 (ページ44)

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Transmission ページ44

ryota side

Aが新曲のリリックを書いてることは
小耳に挟んでて、どんな曲か楽しみにしてた

ただいま、絶賛アリーナツアー中
6月は怒涛の日程で10公演あるんです

おととい、兵庫の4Daysが終わったところで
今日、リハして
明日から武道館で2Days

「はぁ、なんか休む暇もないくらい忙しいよね、今月の日程」

「まぁ、いろんなとこ行けるわけだし」

「隼ってほんとポジティブだわ」

休憩中にそんな話をしてると
リハ再開前に連絡がと言われ

「ちょっと聞いてほしい」

「なんすか？」

「EILのメンバーな、新曲 2曲とも完成したらしいぞ、」

「おぉ、A頑張ったな」

「んで、そのAちゃんが手がけた方はCMに起用していただくらしい」

「やっべ、A喜んでるな」

「それで、もう1曲はドラマのエンディングに採用されて、小竹さんが書いてくださったんだけどな」

「やべーじゃん！」

「今回はCD売るんですか？」

「亜嵐、今それは流しといて」

「え、ショック」

「それでだ、龍友」

え、龍友くん？
なんかやらかした？
龍友くんも焦ってるし、

「なん、でしょう？」

「HIROさんからの伝達なんだが、」

リハスタジオが一瞬ピリッとなる
みんながそれぞれ頭に浮かべるのは
悪い方の予想で、俺もそうだ

「龍友に一緒に歌ってほしいそうだ」

ん？
一緒に歌う？

「「「「「「「え、」」」」」」」

「全員一緒に反応した！」

「いや、理解できてないんすけど」

「第2弾のツインは数原にしたいらしい」

「小竹さんが手がけた方は、"DOUBT"って曲名なんだけど、それは片寄にも参加して欲しいって」

「そう、すか」

「まぁ、すぐに答えは出さなくてもいいって、断ってもいいし、まぁ断ったら篤志さんが歌うっておっしゃってたから」

ある意味、重圧かけてるよそれ
遠回しに、やれってことじゃん

Aは知ってたのかな？
もし知ってたなら、どう思ったのかな？

「まぁ、ビックリした」

「でも、あれ拒否権なくない？」

「それ、俺も思った」

「隼は口塞がってなかったよ」

「だって、驚くでしょ？」

「まぁね、Aは、知ってたのかな」

「おーい、そこの若い衆」

「なにそれ、時代劇？」

「裕太くん意味わかんない」

「まぁ、あながち間違ってないよ」

「俺らヤングメンバーだしね」

A、面識あるし大丈夫かな
龍友くんもAに興味持ってるし

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