＊ ページ43
.
学校の帰り、サッカー部を覗きながら
駅に向かってると
部活前の2人が話しかけてきた
「よ、今から帰んの？」
「うん、まぁ寄るとこあるけど」
「そっか、気をつけてな」
「ありがとう、三井くん」
「佐野ちゃん俺のこと忘れてる」
「佐々木くんは意地悪だから」
「えぇ、俺そんなことした記憶ない！」
「翔平は天然極めてるから」
「は、ちげーし」
「ははっ、仲良くね、部活頑張って」
「おう、じゃあな」
「うん、バイバイ」
ちょっとだけ声かけてもらえるの
嬉しかったりするんだよな
だから、最近 学校の近くではヘッドフォン外すようにしてるんだよね
電車に揺られて
目的の駅に着いて、もうすぐ着くと連絡し
事務所に向かう
受付を通って、エレベーターに乗り
いったんHIROさんのところに
「失礼します」
「お、来た来た」
「篤志さんは？リリック見てもらいに」
「聞いたよ、でも、こっちから話すことにしたからさ」
「あ、うん」
「今回は"DOUBT"がドラマのエンディングに決まってさ、Aの書いた曲はCMに使われることになった」
「え、でもまだ篤志さん」
「もうオッケー出てるよ、それ制作の方が聴いてて是非CMにって」
「それならメインを"DOUBT"にしてカップリングを"Trick or Treat"にすれば」
「いや、それはない」
「なんで？」
「俺が決めたから」
「そ、っか、分かった」
「あと、第2弾の相方は数原だからな」
「へ？」
「ん？」
「え、っと、涼太さんは出ないってこと？」
「今のところそうだな」
なんかいろいろ情報多すぎて
脳がパンクしそうなんだけど……
これからのこと諸々話してから
篤志さんがいるらしい会議室に
頭ついてかない、と話すと
優しく私の話を聞いてくれる篤志さん
「なんか、ドラマのエンディングって聞いてもさ、分かんないし」
「そうだよね」
「私のリリック、よかった？」
「うん、とっても」
「そっか、」
「不安なの？」
「ちょっとだけ、ドキドキしてる」
「俺はね、人の気持ちがよくわかってるリリックだなって思ったよ」
「そ、うかな？」
「うん、きっと多くの人の心に響くよ」
「篤志さんに言われると安心する」
「そう言えば、数原にはまだ言ってないんだよね」
「それ、断られたらどうするの？」
「俺が歌おっかな」
「ふふっ、それもいいね」
ほんとに篤志さんは安心できる
大事な家族
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 154人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「EXILETRIBE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひなたろ | 作成日時：2016年12月2日 0時
