番外編 Sprint running ページ40
.
はぁ、憂鬱
私の学校では体力測定として
長距離走、短距離走、反復横跳びなど
5月くらいから体育でするんだけど
まだ肌寒いのに
外で50メートルのラインを引いて
準備運動をしてから計る
はぁ、サムッ
「うぉーい、佐野ちゃん」
「うわ、佐々木くんか」
「なになに、俺じゃ不満？」
「男子はあっちでしょ？」
「俺、先生にパシられて記録係なの」
「女子の？」
「そうだよ、女子の先生さサッカー部の顧問だからさ」
「うわ、職権乱用してるね」
「ほんと困るし、佐野ちゃん終わったら手伝ってよ」
「いいよ、一緒にいる人なんていないし」
「よし、先生〜、佐野さんも手伝ってくれるらしいっす」
「おぉ、偉いな、じゃあ佐野も最後に佐々木と男子の記録係と計るか」
「いや、」
「じゃあ、最初から頑張ろうな」
「ちょ、」
「ほら行くぞ」
こいつも友達乱用だな
まぁ、女子といても楽しくないし
なんなら意味わかんない会話してるし
"一緒に走ろうね"
一緒に走るって何？
結果、どっちも本気出してるし
意味が不明だよね、ほんと
女子が走り出すと
佐々木くんは無駄に胸の話をしだす
「女子の方きてよかった〜」
「キモいよ、さすがに」
「男なんてそんなもんだよ」
「違う人もいるから」
「お前友達少ないくせに分かんの？」
「は、私この学校以外ならめっちゃ友達いるから〜」
「まじか、意外だわ」
「同年代の子は苦手だし」
「そーなんだ、ちゃんと記録とれよ」
「取ってます〜」
罵り合いをしながら
楽しく記録係をしてると、まぁね
女子が視線を送ってくる
それに気づかない鈍感男
「佐野さん、走って来なよ」
「あ、大丈夫です」
「いいから、交代しようよ」
まだ記録してるのに
ボールペンに手を伸ばす女子たち
まじ、なんなの
「何してんの？」
「佐野さんも走ったほういいから交代しようと思って」
「じゃあ代わりなよ、」
「分かった、お願いします」
「俺も誰かに代わってもらってくるわ」
「え、翔平くんも代わるの？」
「まぁ、じゃあ男子のほうちょっと行ってくる」
「なんだ、なら代わんない」
「は、」
「翔平くんと一緒じゃないと意味ないから」
そう言って私に突き返して
その場を後にした
ほんと何なわけ、まじワガママ
「おーい、佐野ちゃん」
「あれ、佐々木くん交代の人は？」
「そんなんやりたがる奴いないよ」
はい？
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 154人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「EXILETRIBE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひなたろ | 作成日時：2016年12月2日 0時
