番外編 HIRO's birthday ページ37
hiro side
うちに帰ると、
パパァーーン！
クラッカー音とともに
現れる2人
「え、今日してくれるんだ」
「うふふ、ねぇー」
「ねぇー、Aちゃん」
「なになに、」
「予想してない時にしようかなって」
「Aちゃんと作ったんだよ」
「すごいな」
「たーべよっ！」
「はいはい、いただきます」
「手洗ってきてよ〜」
「あ、忘れてた！」
「おじさんきたら食べよ〜」
その声を聞きながら洗面所に向かい
予測できないサプライズに
心を弾ませながら、俺も年をとったなと思い
テーブルにつくと
お店で出てきそうな
素敵なコース料理を2人が順に出してくれた
彩も嬉しそう、
家族で囲む食卓は久しぶりで
心も温まる
「Aって料理こんなできるんだ」
「一人暮らししてるし、あやちゃんに教えてもらったりするし」
「2人はほんと仲良いよな」
「Aちゃん妹みたいだもん」
「私もお姉ちゃんみたいに思ってるよ」
「今度 買い物行くもんね〜」
「うん！楽しみ〜」
「ははっ、今日はほんとにありがとう」
「いえいえ、ケーキも食べよ？」
「うん」
「あやちゃーん、準備してくるね」
「いってらっしゃい」
「ケーキも作ったのか？」
「そうなの、Aちゃん頑張ってたよ」
「そっか、彩もありがとな」
「全然、楽しかったから」
「はーい、どうぞ」
「すごいケーキだな」
綺麗にデコレートされたケーキ
その上には最近 始めたアイシングクッキーで俺の似顔絵と"HAPPY BIRTHDAY"の文字
「すごく美味しいよ」
「よかったー、何度か練習してたの」
「それ誰に食べさせた？」
「学校の友達だよ」
「ほんと？」
「ちょっとだけ、敬浩くんたちに」
「まぁ、いいか」
「じゃあ、私帰るね」
「泊まってかないのか？」
「明日学校あるから、また泊まりにくるよ」
「分かった、タクシー呼んだ？」
「うん、もうそろそろ着くと思う」
「じゃあ、気をつけてな」
「またね、あやちゃんもありがと」
「また、料理しようね〜」
「うん！おやすみなさい」
そう言って帰って行った
いい日にしてもらったよ
その日は彩と遅くまで話して、
眠りについた
朝、会社に出向き
いつものように仕事をしてると
届いた1つの郵便
差出人はA
それを開けると、プリザーブドフラワーの真ん中にラッピングされた箱
素敵なブレスレットが
箱の中で輝いてた
.
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作者名：ひなたろ | 作成日時：2016年12月2日 0時
