第2話 ページ3
シャオロンside
?「――暴力、搾取、破壊、混沌……素晴らしい」
威圧感のあるバリトンボイスが響いて体がすくんだ。
?「これこそが魔界のあるべき姿だ」
…俺は今まで大先生、アメリ生徒会長、
何人もの「悪魔らしい」悪魔に出会ってきた。
――――だけど!!
これほど、「悪魔」と冠するにふさわしい男を見たことがない―!!
?「さぁ!もっと見せてくれ給え。血と…肉と!!絶望が渦巻く戦場を!!!」
『この魔力は…不味いなぁ』
ぼそっと俺を助けに来てくれた青髪の悪魔がつぶやく、そういやまだ名前すら聞いてへんかったな…
「まさか生徒会か!?やべぇ逃げるぞ!勝てるわけねぇこんなやつ!
?「おや?面白いものが見れると思って来たのだが、これは失礼!水を差してしまったようだ。」
『ッアミュレット!』
青髪の悪魔がそう唱えると結界が俺たちの周りを囲んだ。いや、すげぇなこいつ?!もしかして上級生か?身長高いし!
?「ここはひとつ…お詫びと言ってはなんだが、君たちの有り余る闘争本能を開放してあげよう。」
―――さぁ同士よ!
あの生徒会の悪魔から黒いナニカが出てきてチンピラ共に当たって仲間内で争い出した。
「?!!」
驚き過ぎて声が出なかった。
?「我が家系能力「疑心暗鬼」…やはり悪魔はこうでなくては…!!」
「あの生徒会の悪魔と言い、あんたと言い…まじですげぇわ!!」
『いやいや、うちはあのえらい悪魔に比べたら全然!!』
少し照れてるような青髪の悪魔。てかよくよく見ればめちゃくちゃ美人やないかい!こんな美人に守られっぱなしやったんか俺は…
ちらっと後ろに人の気配がして後ろを向いたら大先生がおった!
「お…大先生!!み見とったか!今の!やっぱり生徒会は最強の組織なんや!アメリ会長以外にもこんなヤベェ悪魔がいるなんて…!」
『あんさん、一旦離れて多分この人正気とちゃうよ。』
と言った瞬間に大先生が突然殴ってきて青髪の悪魔はそれを受け流した。
「おまえら今、僕のことキモメガネって言っただろ…」
「…ってなんでお前しっかり魔術食らってんねん!!」
大先生…ほんとしっかりしてくれや…
「許さん…死んで償え…」
「だーっもう何やねんこの空間めちゃくちゃや!!」
『と、とりあえず殴れば正気に戻るかもなぁ』
青髪の悪魔が大先生を容赦なく蹴って尻にヒットして大先生が喘いだ。
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月夜(プロフ) - オリフラがついていましたので、ご連絡失礼いたします。 (9月16日 22時) (レス) id: 033f7210bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぬん | 作成日時:2023年9月14日 14時