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Unrequited ページ9

「あっ、そういえばそうだった!」


とか言い出す樹。



「え、僕そんなの聞いてないよ」


そう言ったら一気にクレームが入った。



どうやら、俺がボーッとしてて聞いてなかっただけらしい。




「グイグイいけよ」


とか言ってくる樹。




それができたら苦労しないっつーの。



「どう?いい感じ?」



急に現れた登坂先生の声に鼓動が早まる。




それから暫くして完成したカレー。



「じゃあ俺、寛太の隣で食べよ〜」



待って待って。


自ら僕の隣を立候補…してくれた…?


登坂先生が…?



しかも名前呼び…


大樹も名字佐藤だから当たり前か。



それでも嬉しい。



そして今日登坂先生について1つ発見。




いつもクールな登坂先生は


食べるときとてつもなくかわいくなる。


「おいしいな」


なんて言いながらニコニコ、口をもぐもぐさせながら食べる登坂先生を更に好きになった。

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作者名:Hina | 作成日時:2020年6月2日 1時

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