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Unrequited ページ16

あれから特に何も変化のないまま、



夏休みは終わった。




夏休み明け初日の登校日。


大樹は普通に話しかけてくるし、登坂先生もいつも通り。




このまま俺の恋心も消えてくれればいいな。


なーんてね。




思えば、登坂先生を好きになってから、



俺の周りも俺自身もいろんなことがおかしい。




そんなことを考えながら廊下を歩いてると



どこからか舞ってきたプリント。




それを拾い上げて落とし主に渡そうとして顔を上げる。




「あっ」



思わず声が漏れる。




「プリント、ありがとう」


そう言ってはにかむ登坂先生。



「なんで、誰にも言わないんですか?」

「え?」

「俺が先生の頬を叩いたこと。」

「逆に言ってほしいの?笑」

「いや別に、そーゆうわけじゃ…」

「じゃあ、いいじゃん!」



登坂先生は余裕な表情を浮かべる。



あれが大人の対応ってことなのかな。






そうだとしたら、俺はまだまだ先生とは


釣り合わない。

今年も…→←Unrequited



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作者名:Hina | 作成日時:2020年6月2日 1時

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