。 ページ6
其の理由はあの人間にあって、此の世界にあって、サンズ自身にあった。
「そう、私もあの人間と戦ったの。」
「っ…何でだよ!!逃げろって俺言ったよな?!お前には死んでほしくなくて…」
そう叫ぶサンズからは涙が沢山出ていた。
正に、雨の様に。
「御免、御免ね。」
「っ…悪い、ついカッとなった。」
そう言って少し頭を冷やしたサンズにある考えが浮かんだ。
此処ではもう、死なないのでは?
此処から、出られないのでは?
しかも、人間は寿命という物がとても短いそうだ。
ハーフの此の子が短いのかは分からないが、此処では寿命で死ぬ事も無いのでは?
其れはつまり、家族同然の彼女が突然居なくならない事を暗示していた。
だって、此処は非現実的な、黄泉の国何だから。
「heh…heh heh…」
其れはサンズの願いでもあり、生きる「希望」でもあった。
「ど、どうしたの?サンズ、様子が可笑しいよ…?」
「なぁ、一つ提案…いや、頼み事があるんだ。」
サンズは息を吸って、ゆっくりと深呼吸をした後、話した。
「俺と一緒に、黄泉の国でもう一度だけやり直そう。」
頼み事なら何でもして良いんだろ?と言うサンズはもう自分の感情を隠していない様子だった。
End
11人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひこうちきん(プロフ) - ツララさん» コメント有難う御座います!嬉しいです、本当に励みになります…!神作品、そう言って頂けて本当に嬉しいです… (2022年12月12日 19時) (レス) id: 05937225ef (このIDを非表示/違反報告)
ツララ - 神作品ありがとうございました!!!主さん語彙力ヤバすぎですね!(いい意味で) (2022年12月12日 19時) (レス) @page7 id: 4d27d118a6 (このIDを非表示/違反報告)
ひこうちきん(プロフ) - これはお咲さんさん» 二度目のコメント有難う御座います!いえいえ…私なんて語彙力のごの字も有りません… (2022年12月3日 10時) (レス) id: 05937225ef (このIDを非表示/違反報告)
これはお咲さん - いや……なんで初めてでこんな上手く書けるんすか?そこが疑問でしかない (2022年12月2日 20時) (レス) @page7 id: 3b1cb8dcad (このIDを非表示/違反報告)
ひこうちきん(プロフ) - これはお咲さんさん» コメント有難う御座います!そう言って頂けて本当に嬉しいです…!有難う御座います! (2022年11月29日 20時) (レス) id: 05937225ef (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ひこうちきん | 作成日時:2022年11月29日 17時