じしょーへき

じしょーへき。　dream ページ48

じしょーこん。の続き。

何時まで続くのだろう、dreamの自 傷行為と其れを私が治す生活は。



何か有ったら直ぐ自分の事傷付けるし、ヒステリック気味なdream。



一体何故、こんな事になってしまったのだろうか。



其れに、毎日の様に傷付けるのだ。其れは今だってそうだ。




dr「どうせ、僕の事を重いとか思っているんでしょ。」


「思っていない、思っていないよ…dream…！」


dr「嘘だ…っ！！何で僕に嘘吐くの？何で、何でよぉ…」




兄との事もあり、元々何事にも悲しげだったdream。



だが、其れと此れとは違うだろう。dreamは目的が有るかの様に振る舞っている。



そう言ってdreamは自分の腕部分にカッターを突き付け、浅く刺した。




「止めて、dreamっ！！」




そして私が其れを止める。



dreamが自 傷し、其れを私が止めるのを後、何度繰り返せば良いのだろう。



何度も見た。何度もやった。デジャヴとは少し違うが、dreamのやりたい事、やる事が全て分かる。



そして私は、驚き手が止まったdreamからカッターを奪い、手当を始めた。




「此れで良し！手当終わったよ、dream。」


dr「何時も御免ね、色々と。」


「ううん、良いんだよ。でも、次はやらないでね。」




dreamはコクリと頷いたが、次はやらない何て約束が信じられる筈が無い。



何故なら、また聞こえてきてしまったからだ、dreamの声が。




dr「手当されてる時が一番幸せだなぁ、Aちゃんも僕だけの事を見てくれるし。」




ふふ､と軽く笑いながら呟く彼は正気の沙汰ではない。



そんな事には勿論の如く気が付いているのだが、私はdreamの自 傷行為を無理矢理にでも止めない。



其れにはちゃんと理由が有るのだ。



dreamは、私が構ってあげられないからこんな事をしてしまうのだ。



だから、全てが私の所為。私の所為で自 傷するなら、私が責任を取らなくてはならないだろう。



此の生活が始まった全ての理由のdreamの台詞、これで僕だけを見てくれる､は間違いではなかった。



寧ろ、正解である。私はもう、dreamしか見えないし、構わない。



私の人生は自傷したら手当して、自傷したら手当して、の無限ループなのだ。



一生終わる事は無い。



そして一生、dreamが私を離す事も、私がdreamを離す事も無いだろう。

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