じしょーへき

〃 ページ37

チク､タク､チク､タク。

　

時計の鳴る音だけが部屋に響く。今の時刻は午後の十一時半だ。



何故、此の時刻に私が起きているのかというと、明日が作戦実行の日だから。



そう、私は明日で二十歳になる。という事は明日にはkillerに殺 される可能性がある。



だから其の前にkiller奇襲計画を実行するのだ。



心臓の音がよく聞こえる。汗も滝の様に流れている。



其れは正に緊張を表していた。



コンコン､とノック音がする。誰だろうか。



扉を開けると、可愛らしい妖精､ティンカーベルが居た。




tinker「失礼するわね。…ねぇ。考え直して、A。貴方は殺 さないから。」




そう持ち掛けてきたティンカーベルは酷く落ち込んでいる様な表情をした。



どういう思いで此処に居るのかは分からないが、暗い雰囲気である。




「私は、殺 さない何て信じられないし、他の人は殺 していたって事だよね…？」


tinker「否定はしないわ。でも、其の計画のせいで沢山の犠牲者が出る事を忘れないで、A。」




そう言って、ティンカーベルは消えてしまった。



忠告､のつもりだったのだろうか。だとしても、私は此の計画を諦めない。止めるつもりもない。



よし、killerの所へ行こう。



ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ



ki「あ、Aちゃん！どうしたの、態々こんな時間に僕に会いに来る何て。」


「ねぇ、killer。貴方はフック船長を倒すの？」


killer「え、勿論。」




当たり前かの様に頷くkiller。



そんなkillerに驚いていると、もしかして、嫌だった？と聞かれてしまった。



其れに私は気になっただけ。と返すが、嫌に決まっている。



其の返答がkillerには気に食わなかった様で、不機嫌そうにふーん､と呟いていた。



そして、またkillerが話し出す。



其れも、アンニュイな雰囲気を纏わせながら。




ki「Aちゃん、もし僕が死 んだ時には、一人で現実世界に───」




そうkillerが言い掛けた時に、壁からバコッという音がする。



そして、壊れた壁から現れたのは、フック船長だった。



其れは、計画の始まりを表している。時計を見ると、もう午前一時を過ぎていた。



私が死 なない為に、彼を倒す。そうするしかない。



此の状況は殺 るか殺 られるか､の此処、ネバーランドに相応しかった。

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