聖なる夜の恋人達−JHver�� ページ17
手にしたそのメッセージカードは
｢……A｣
確かにAの文字。
癖のある丸みを帯びたその文字や
語尾に描く、特徴あるハートの形。。
そして、そのカードの後ろには………
差出人が書いてなかったけど、Aだとわかった。
｢……A……バカだな……｣
体調悪い事が恥ずかしいくって
弱い所見せなくなくて
強がって、連絡さえしない不甲斐ない俺を
Aは、どんな気持ちで
この箱に、その思いを詰め込んだんだろう。
｢……A…ごめん、A………｣
俺は、慌てて家を飛び出した。
街並みの煌めく光が
俺の目には流れるようにしか映らないくらい
走って、走って、、、。
辿りついた先には、
空を見上げるAがいた。
｢…………A｣
名前を呼び、同時に抱きしめたその身体は
寒さで冷えているのに
俺の心ごと暖めてくれるものが伝わってきて。
｢…………なん…で？｣
抱きしめてる俺の腕に
ポツリと零れ落ちたAの涙が
身体に染み渡り心が落ちつく気持ちにさえなって。
｢……ふっ…なんでこっちみてくれないの？｣
｢………だって……だって……｣
なかなか振り向かないAの、その身体が小さく震えて。
腕に落ちる涙も、止まらなくなっていて。
俺のワガママなプライドで
寂しい思いをさせてるって、そう気づいた時。
｢もっと早く、こうすればよかった。｣
｢……ジュノ？｣
｢もっと早く、こうしなくちゃダメだったんだよな｣
｢……ジュノぉ〜(涙)｣
｢……ごめんな、A。……ありがとう｣
そう言って、Aを更に強く抱きしめれば
｢……気づいたの？｣
｢……うん｣
｢…………バカ、ジュノ(笑)｣
｢……うん。俺バカだよな。こんな一番効く薬が近くにあるのに、気づかなくて｣
そうだよな。
どんな薬より、こうして一番大切な人の温もりを感じる事が、今の俺には大切なんだって。
｢カード……みたよ。薬とか、お守りとか……ありがとな｣
｢……本当にバカ……心配……心配したんだからっ！！！！｣
そう言ったAは
俺の方へ振り向き、強く抱きしめてくれた。
ほら……やっぱり。
あったかいんだよ、一番………
｢A………もっと俺を癒して？温めて？｣
｢……うん……うん……｣
Aは、更に俺を抱きしめてくれたけど。
｢……そんなんじゃ足りない(笑)｣
｢……え？ジュノ？｣
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みゆみゆ(プロフ) - こんばんわ。ひなさん。話にのめり込み過ぎて、テクから待ってろと直接言われたかのように錯覚してしまい、待ってるって心の中でつぶやいてしまいました笑テギョンのセンイルにこの話読めて良かったです。 (2016年12月27日 1時) (
レス) id: 1a01bf8275 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 美影さん» コメントありがとうございます！ ありがとうございます！！！ 私は、東京のハイタッチでのジュノちゃんを見て、もう爆発してしまいました←（笑） これからも、よろしくお願いします。 (2016年7月26日 0時) (レス) id: 427cc4f35b (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - ともともさん» ありがとうございます！コメント嬉しいです!!! その題材、いいですね〜！ちょっと練ってみようかな（笑） (2016年7月26日 0時) (レス) id: 427cc4f35b (このIDを非表示/違反報告)
美影(プロフ) - ひなさん！今回の短編集も素晴らしかったです！タッチ会前に甘いひととき、、、最高です！大阪のタッチ会に参加した時の事を思い出しながら読ませて頂きました！もう、ドキドキ、ニヤニヤが止まりませんでした！これからもひなさんのお話を愛読させて頂きます！ (2016年7月25日 22時) (レス) id: b5f6e8cc93 (このIDを非表示/違反報告)
ともとも(プロフ) - いつもお話の更新楽しみにしています。頑張りすぎてメンバーに心配されるジュノのお話も見てみたいです (2016年7月25日 21時) (レス) id: 8547502fc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひな
| 作成日時：2016年7月24日 0時
