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ある昼下がり、木の下で眠る1人の少女がいた


そしてそれに近づく者が2人



「あ〜!みてみてジェイド、あそこにクリオネちゃんがいる〜」


「どうやら眠っているようですね」


2人はAに近づくが、彼女は目を覚ますことなく眠っていた



「クリオネちゃん全然起きね〜」


そう言いながらAが被っていたフードを取る



「相変わらず綺麗な顔をしていますね、なのにどうしてフードを被るのでしょうか?」



ジェイドに知らね〜と返しながら彼女の頬をつつくフロイド



『んんっ....あ、れ?』


「あ、起きた〜?」



Aは数回瞬きをした後、やっと状況を理解したのか2人を見た驚きで木に頭をぶつけてしまう




『イタッッ....!ど、どうしてお二人がここに?』



「ん〜?ジェイドと歩いてたらクリオネちゃんが見えたから〜!」
 


そう言うとAの脇の下に手をいれ、そのまま上に持ち上げた



『お、下ろしてください!』



何とか下りようとするが、それは力の差で敵わなかった



片割れのウツボに助けを求め視線を移すが、彼もまた助ける気はサラサラないようだ




『(あぁ、どうしてこんなことに)』



そんなことを死んだ目で考えていると、ある人の声が聞こえてきた



「ジェイド、フロイドここにいたんですか、早くラウンジに行きますよ....おや?」



その声の主はオクタヴィネル寮長のアズール・アーシェングロットだ



彼を見た瞬間Aの目がまた死んでいく


それもそのはず、彼に関わると高確率で面倒事に巻き込まれるからだ



「こんにちはAさん...その頭にあるコブはどうしたのですか?」



『こ、こんにちは..えっと、これはさっき思いっきり頭をぶつけてしまって...』



そう、先ほど木に頭をぶつけた際にAの頭にコブができた



「きっと僕達が驚かせてしまったからですね、すみません...

宜しければ治させてもらえませんか?」




『い、いえ...こんなの放っとけば治りますから...」


これ以上オクタヴィネルと関わりたくないAはその誘いを丁寧に断った




だが




「クリオネちゃんダメだよ〜?すぐ冷やさないと、後でもっと腫れるよ?


ってことでこのまま出発〜♡」


『え、ちょ、ちょっと?!』


Aのことを持ち上げていたフロイドは彼女を担ぎそのまま走り出した


この時Aは悪い顔をしているタコとウツボに気づかなかった


8→←6



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イヴ(プロフ) - あいうえおさん» 呼び方お揃い可愛いw (2020年9月24日 17時) (レス) id: e486ddb9ac (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお(プロフ) - イヴさん» オルトくんと呼び方お揃いだった〜みたいにしたかったのですが紛らわしいですよね、すみません!暖かいコメントもありがとうございます! (2020年9月24日 17時) (レス) id: be45d727d7 (このIDを非表示/違反報告)
イヴ(プロフ) - クリオネちゃんはオルトくんだった気が....面白いです!更新頑張ってええええ (2020年9月24日 15時) (レス) id: e486ddb9ac (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお(プロフ) - 星さん» ありがとうございます!これからも頑張ります! (2020年9月23日 22時) (レス) id: be45d727d7 (このIDを非表示/違反報告)
- 小説とても面白いです!更新頑張って下さい! (2020年9月23日 17時) (レス) id: 43b4052d04 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あいうえお | 作成日時:2020年9月14日 23時

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