無自覚:てつや ページ37
君を表すとしたら、何になるんだろう。
甘くて、それでいて長く消えることのない、
キャンディ、とでも言えばいいだろうか。
そのキャンディみたいに甘く居座る君は
私から離れてくれない。
いや、私が離そうとしていないのかも。
口からなくなることのない、
柔らかな甘みがじんわりと滲んだ。
ぴったりとくっついた君の背中側から、
心臓の音がドクリ、と聞こえてきて
あぁ、なんか落ち着く。
耳をぺたりとくっつけて背中に抱きつくと、そっと目を閉じた。
どれくらいそうしてたんだろう、
気づくと君は、私のことを後ろからじゃなく、
前から抱きしめていた。
頬に君のオレンジの前髪がくすぐったい。
ふわりとした髪は綿あめみたい、
あ、綿あめでもいいな。
でもすぐに消えてしまうか。
君のことをなにかに例えるのにハマってる。
君は私のことを猫、とよく言うけれど、
あんなに可愛いだろうか、私。
体を丸めてそっと君の胸元に頭を寄せた。
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リオ(プロフ) - みいみいさん» コメントありがとうございます!均等になるように書いていますので、多くすることはできませんが、素敵なお話を届けられたらと思います。これからもよろしくお願いします!^^ (2018年7月7日 14時) (レス) id: 6e106121c9 (このIDを非表示/違反報告)
みいみい(プロフ) - りょうくんお願いします! (2018年7月7日 13時) (レス) id: 5fc0ec0192 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リオ | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/Rionosukiyaki
作成日時:2018年7月3日 20時