延長:虫眼鏡 ページ36
あぁ、焦れったい。
肩にもたれかかって寝る君は
別に付き合ってるわけではなくて
ただ僕の片想いなんだけれど
こんなにべったりくっつかれて寝られたら
気があるんじゃないかって思っちゃうじゃない。
電車の中、ばったり出会って隣に座った君。
それだけでも緊張してしまうのに、これはないだろう、
実際、今僕はどうしていいのか分からずに固まってる。
もし僕が君の彼氏ならどうしていただろうか、
君の髪をさらりと撫でる、とか
こっそり手を繋いでみる、とか
僕のことだから人の目を気にして何もしない、もありえるなぁ。
色々考えてるうちに君が起きたみたいだ、
僕の肩から君の重みがなくなって、温もりも消えてった。
パチリと目を開けた君は僕の顔を覗き込んで、
そしてまた、僕の肩に頭を乗せた。
もうちょっと貸して、と君。
あぁ、電車が、時が、止まってしまえばいいのに。
君の降りる駅まであと2つ。
106人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リオ(プロフ) - みいみいさん» コメントありがとうございます!均等になるように書いていますので、多くすることはできませんが、素敵なお話を届けられたらと思います。これからもよろしくお願いします!^^ (2018年7月7日 14時) (レス) id: 6e106121c9 (このIDを非表示/違反報告)
みいみい(プロフ) - りょうくんお願いします! (2018年7月7日 13時) (レス) id: 5fc0ec0192 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:リオ | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/Rionosukiyaki
作成日時:2018年7月3日 20時