看病:虫眼鏡 ページ27
とん、と彼女の背中を叩く。
ぐったりとした君は昨日から熱があって、
頑張り屋さん、仕事の疲れが出たのだろうね。
病院には行ったみたいだ、机には薬と水が少しだけ入ったグラスが置いてあった。
具合が悪すぎて眠れない、と朝から僕の部屋に訪れて
それからというもの、背中をとんとんと叩いては
彼女の寝息を聞いている。
これは僕も有給だな、と既に明るくなった外を見て思う。
不意に君が起き上がって、ぼけっと一点を見つめてる。
まだ寝てなきゃダメだよと
促してそっと布団をかけた。
君は大人しく横になって、
すぐにとろりと目を閉じる。
僕はこれから君への朝食を作ろうかな。
君は具合が悪い時、絶対に卵粥を作ってくれるよね。
今日は僕が作ってあげる番。
君の味は再現できるかなぁ。
お口に合うといいけれど。
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リオ(プロフ) - みいみいさん» コメントありがとうございます!均等になるように書いていますので、多くすることはできませんが、素敵なお話を届けられたらと思います。これからもよろしくお願いします!^^ (2018年7月7日 14時) (レス) id: 6e106121c9 (このIDを非表示/違反報告)
みいみい(プロフ) - りょうくんお願いします! (2018年7月7日 13時) (レス) id: 5fc0ec0192 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リオ | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/Rionosukiyaki
作成日時:2018年7月3日 20時