七夕:りょう ページ18
空を見上げて悲しむよ、
輝く星はどこにも見えない。
あるのは淀んだ綿菓子で、食べさせてはくれないの。
あぁ、あなたに逢いたいと願うだけでは届かない。
織姫と彦星は会えないの。
だってほら、
携帯を握りしめた。
ピコンと小さく着信音。
今日は月が綺麗だよと。
こちらの夜空も知らないで、呑気に月と戯れているのね？
いいもの。淀んだ綿菓子でお腹を壊してしまいましょう。
深いソファに腰掛けて、はぁと息を吐き出せば
幸せどころか生気までもが出ていく気がした。
何を思おうと仕方が無いのだと
自分に言い聞かせてどれくらいの時間が経ったのかな。
彼と離れて何年間？
最後に触れた温もりは？
どうしようもなく涙が出そうで、
突然のインターホンに首を振って抑えた。
扉を開けるとそこには
｢お待たせ｣
会いたかったよ最愛の人。
道は見えなくてもあるのだと。
織姫と彦星は幸せだった。
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リオ(プロフ) - みいみいさん» コメントありがとうございます！均等になるように書いていますので、多くすることはできませんが、素敵なお話を届けられたらと思います。これからもよろしくお願いします！^^ (2018年7月7日 14時) (
レス) id: 6e106121c9 (このIDを非表示/違反報告)
みいみい(プロフ) - りょうくんお願いします！ (2018年7月7日 13時) (レス) id: 5fc0ec0192 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リオ | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/Rionosukiyaki
作成日時：2018年7月3日 20時
