秘密 (ページ28)

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第13話-2(終) ページ28

ジョン「・・・。」

ユン「○○が
疲れたって言うから
パスタでも作ってやろう
と思って

何気なく食器棚開けたら、
食器の重ね方がいつもと違った。

○○は絶対にしない、

その代わり
誰かは絶対にこうする。

見慣れたものだった。

その癖はお前そのもので。

お前が初めて朝帰りして、
確信したのはその時だけど。」

ジョン「・・・どうして、
言わなかったんですか？」

ユン「別れたくなかった、
○○と。手放したくなくて。

○○しかいないと思った。

今も、そう思う。

こんなにしっくりくる人、
こんなに愛せる人、
もうどこ探しても
見つかんねーだろって。

あの性格だと
俺が許すって言ったところで
別れるだろ、絶対に。

それに・・・

俺には満たせないものを
お前なら満たせるんだろう
と思った。

○○と付き合ってから
お前も荒れなくなったし。

どうするのか、
選択権は
いつも俺にあったと思う。

まぁ・・・
結局、逃げたんだよ。

向き合うことを放棄した。

ジョンと過ごすことで
○○が俺といてくれるなら

それでよかった。」

すべてを知っていたヒョンを前に

言葉を失う。

ユン「神に誓う前に、
お前と話をしておきたかった。

今まで○○のことを、

・・・ありがとう、
ジョン。」

ジョン「ヒョン、・・・

ヒョン、本当に・・・

申し訳ありませんでした。」

その場に崩れ落ちそうになった
俺の腕を持って、立たせてくれる。

ありがとう、

なんて言われると思わなくて。

圧倒的なヒョンの愛に

勝てるわけがない

と、思い知らされて。

ユン「お互い様だろ、きっと。」

ジョン「・・・もう二度と

ヌナには近づかないと
約束します。」

ユン「ジョン。
もうひとつだけ。

俺が知ってることは、
秘密にして欲しい。

○○にも、誰にも、
決して漏らさない、

一生秘密にすると、
約束して欲しい。」

ジョン「・・・はい。

約束します。」

ユン「ありがとう。」

二人が

永遠の愛を誓った場所で、

俺は一生の秘密を、

神に誓った。

─────Fin.