秘 密 の ア イ 鍵 ( 2 )

lock . 37 ページ2

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渋「はぁ⁉ お前も了承しててベッドの上におったん⁉」


「了承っていうか…べつに襲われてたわけじゃないし！」






公園のブランコをこぎながら


すばるが買ってきてくれたアイスを食べる。








渋「いや…あれはいつかは食われてたぞ、お前」


「大倉君はそんなことしませ〜ん」


渋「誰やねん、大倉て。聞いたこともないわ」


「向こうはすばるのこと知ってたよ？」


渋「何やねん、きしょ。ストーカーか」







なんでそんな風になんのよ(笑)







ていうか私…普通にすばると話せてる。









「えへへ、うんま〜コレ」


渋「…お前テンションたけー」


「だって美味しいんだもん」









アイスが美味しい、なんて理由


二の次だけどね。









「なんですばる高校にいたの？」


渋「あー、久々にサッカーしたくなって

OBとして部活行ってた。


んで、怪我したから保健室行った」


「うわ、ほんとだ。怪我してる。治療してあげれば…」






渋「んなことよりAさ…あいつと付き合ってるん？」






「あんなイケメンが私のこと好きになると思う？笑」







「あいつがもし、お前に告白したら付き合うん？」









すばるのアイスから


雫が一滴たれた。









「…えっと、」


渋「…答えられへん、か」


「…」


渋「なんでアイツなん」


「すば…」








渋「俺はAとヨコが…！」









すばるはそう言いかけて



眉間にシワを寄せて俯く。









「なに…？」


渋「…」


「私と裕がなんなの、？」









…私がすばるからの質問にすぐ答えられなかったのは


すばるの考えてることが、見えなさすぎるからだよ。








すばるが今何をしたくて


私に何をしてほしくて





誰を想ってて


誰から想われたいか 。









知りたくても 、



ずっと霞んで 、感じ取れない 。









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