日常の80ページ目 ページ31
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「サーターアンダギーの呪縛から逃れたぞい…」
出水「時間かかり過ぎじゃね?」
米屋「いやなんで二人とも歴戦の勇者みたいな顔になってんの?」
出水「おれはもう疲れたんだよ藤井の面倒見んの…」
「うぇい」
小佐野「なんかあわれ〜」
仁礼「もう斎場御嶽の駐車場に着いてるんだから行こーぜー」
「ん〜」
私は立ち上がる。
仁礼「出水〜はやくしろ!」
「ん!」
三輪「なんで藤井の言うこと微妙に理解できるんだ…」
三輪、それは自問自答というものです。
砂利を踏みしめ、三門では吸い込む事のできない空気を存分に吸う。
ここは昔きたから懐かしい。また家族で来たいものである。
「あーーーー若返るーーーー」
先生「おい高校二年生」
小佐野「あっ老いぼれ」
先生「小佐野まで…」
米屋「おいおい、もうやめてもっと先見よーぜ」
「うぃーす」
「…」
出水「…」
小佐野「…」
仁礼「…」
米屋「…」
三輪「…」
風で揺れる草木の音、鳥の静かなさえずりだけが聞こえる。なぜかこの場にいちゃいけない気すらしてくる。
なんかもう手持ち無沙汰すぎて持っていたカメラでカシャカシャという音だけを響かせてみる。
「静かすぎて暇だから話そうぜ!?」
出水「いや先陣きって静かになったのはお前だろ!」
仁礼「三輪なんて存在感消してたからな!」
そうヒカリが言うと三輪はさもうるさいと言わんばかりに顔をしかめた。
「まあ騒ぎ出したところでもうすぐこの道の終点着くから静かにしなきゃなんだけどね!」
三輪「なんでお前騒いだんだ?」
「流れさ」
三輪「流れ…?」
仁礼「私は先に行くぞ!」
ヒカリが駆け出す。
「ちょ、置いてかないでくれよ」
私もヒカリを追いかけて走り出した。
小佐野も危ないよ〜と言いつつも走り出す。
「おい男子陣!ビリは夏休みの宿題代行ね!」
米屋「よっしゃ行くぞ」
出水「は?ちょっ突然…三輪?」
「先に行くぞ」
三輪は米屋が駆け出した瞬間走り始めた。そんなに宿題やりたくないのか。まあ米屋に散々迷惑かけられているんだろうな。
「ねーねーなんかこの走ってるシーンだけ切り抜くと青春浪費系じゃない高校生に見えない?」
小佐野「分かる」
「我ら青春浪費系高校生だから」
出水「修学旅行で青春感をほぼ初めて出して来たな」
気づくとみんな着いていて、誰がビリかなんて分からなくなってしまった。
「と言う事でビリは出水、と…」
出水「おれ何か悪いことした?」
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だらけ猫。(プロフ) - 詩華さん» ありがとうございますー!そう言っていただけると幸いです。執筆速度はとても遅いですが、頑張ります! (2018年7月23日 18時) (レス) id: c74cf2ec1c (このIDを非表示/違反報告)
詩華 - とても面白いです。応援しています。頑張ってください。 (2018年7月16日 15時) (レス) id: 820f47993c (このIDを非表示/違反報告)
だらけ猫。(プロフ) - 衡機さん» 最近忙しく更新出来ずすみません…全力でやるのでまったりと待っていただけると幸いです! (2018年2月3日 16時) (レス) id: c74cf2ec1c (このIDを非表示/違反報告)
衡機 - めっちゃ応援してます!更新頑張ってくださいね♪ (2018年1月27日 18時) (レス) id: 7be352b008 (このIDを非表示/違反報告)
だらけ猫。(プロフ) - 美桜さん» そうです!ヒロアカです( 'ω' )ありがたやありがたや… (2018年1月18日 19時) (レス) id: c74cf2ec1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:だらけ猫。 | 作成日時:2017年9月24日 20時